O2Oベンチャーの先駆け、「スマポ」の野望

大丸など600店に拡大!来店ポイントからの進化

スマポを使う消費者は来店すると、まずスマートフォンでスマポを立ち上げてポイントをもらう。つまり、スマポは、来店したユーザーが最初に接触するメディアとなる。そこで、来店してスマポを見たときに、頻繁に買い物をする顧客に、「今日だけあなた限り半額ですよ」「あなたにおすすめの商品はこれ」など、クーポン、割引などを提示することが可能になる、という。

O2O以前は、優秀な店員がお得意様の顔を覚えて、特別な接客サービスをしていた。その“おもてなし”の領域を、ネットを活用することで進化させるというのが柴田氏の構想だ。

スマポの秘密は、超音波にあり

ここで、スマポというサービスについてもう少し詳しく説明しよう。

スマポの特徴のひとつは、来店検知の技術に超音波を採用していることだ。百貨店の来館ポイントのようにポイント発行端末機にお客は並ぶ必要はない。対応店舗には、特殊な超音波を発生する小型装置が設置されている。消費者がスマポアプリを立ち上げ来店し、チェックインするだけで、ポイントがたまる。1回の来店につき、現金10~30円相当のポイントがもらえる。

これが、スマポのサービスの特徴でもある、超音波発信だ

超音波を採用した理由は、測定精度が高いこと。消費者が店舗の付近に来たときではなく、店舗の中に確実に入店したことを特定する技術として超音波にたどりついた。しかも、単に“店舗内”というだけではなく、たとえば、“ビッグカメラ3階のテレビ・パソコンコーナー”や“スーパーマーケットの店舗奥にある精肉売り場付近”などのように、ポイントを付与するエリアを設定して活用している。消費者を特定の売り場に誘導できるのだ。

来店を促すだけではなく、購買にもつながっているという。

「アパレル系店舗だと、スマポで来店した人の約30%が商品を購入しているケースがある。百貨店のようにより幅広い商品を持つ店舗の場合、50%ほどの人が何か買い物をする傾向がある」と柴田氏は話す。

現在、導入店舗数は600店舗ほどだが、今年初めの時点では、約200店舗だったことを考えると、飛躍的に拡大している。3年後に1万店舗が目標だ。

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