彼女たちはなぜ制服でディズニーに行くのか コスプレ屋で調達する大学生も

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東京ディズニーシーの「アクアスフィア」は人気の撮影スポット(写真:筆者提供)

もちろん、「タワー・オブ・テラー」や「マーメイドラグーン」、「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」など、人気のアトラクション前でも撮影します。

入り口付近にある地球のオブジェ、「アクアスフィア」はカップルにも人気。夜に浮かび上がるオブジェの前で、制服姿でお姫様抱っこされていたり、キスしている写真をよく見かけます。

そして、最近注目されているのは東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」や「美女と野獣エリア(仮称)」の壁です。現在は工事中なのですが、その壁が撮影スポットになっています。パステルカラーに塗られた4色の壁を背景に、4枚セットの写真を撮ってコラージュすることが人気です。

お気づきでしょうか。こんなに撮影スポットがあるなら、何枚もの写真を撮らねばなりません。ある女子大生に聞いたところ、「景色や食べ物も撮るし、1回で100枚ぐらいかな」とのこと。スマホのストレージ容量が足りなくなるわけですね。

撮影した写真は、SNSにアップします。中学生はLINEのタイムラインがメインですが、高校生以上はTwitterやInstagramに投稿します。Twitterには「ディズニーなう」とリアルタイムに投稿するかと思いきや、写真は厳選しなければならないので、帰宅後じっくり選び、エフェクトやコラージュなどの加工を施してから投稿するそうです。

もちろんInstagramにも同様に、とっておきの画像のみを投稿します。でも「今いる」ことを言いたいので、そんなときはInstagramの「ストーリー」で動画を公開します。ストーリーなら24時間で消えるので、盛れてなくても安心です。

ディズニーにもいる「GoPro女子」

東京ディズニーリゾートの規約には「ハンディサイズのグリップアタッチメントを除き、一脚、三脚、自分撮りスティック等の補助機材は使用できません」と記されています。背景をたっぷり入れて撮影したいからと自撮り棒を持っていくと、キャスト(スタッフ)に注意されてしまいます。

そこで、スマホが広角レンズや魚眼レンズになる「セルカレンズ」が必須です。スマホのインカメラにセルカレンズを付け、セルフタイマーも駆使して撮影します。

そして最近では、ウエアラブルカメラ「GoPro(ゴープロ)」が女子の人気を集めています。Instagramには「#gopro」「#ゴープロのある生活」というハッシュタグが付いている”GoPro女子”たちの写真が投稿されています。

GoProは小型で軽量なため、三脚だけでなく、ヘルメットやサーフボードにも取り付けられるカメラです。約170度の広い画角で滑らかな動画や静止画が撮れるという特徴があり、防水機能もあるため、スポーツシーンの撮影などによく利用されています。

このGoProを、広角カメラとして女子が自撮りに利用しています。手元のスマホをリモートシャッターにして撮影できるので、顔がアップにならず、友人全員が入り、背景も広く映る点が評価されています。

東京ディズニーリゾートは、背景をしっかり入れたいスポットです。Instagramには、GoProで撮影した「制服ディズニー」投稿もありました。GoProの意外な活用法ですが、さまざまな機材を駆使して大切な1日を撮影し、思い出に残せる時代はうらやましいですね。

鈴木 朋子 ITライター・スマホ安全アドバイザー

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すずき ともこ / Tomoko Suzuki

メーカー系SIerのSEを経て、フリーランスに。SNSなどスマートフォンを主軸にしたIT関連記事を多く手がける。10代の生み出すデジタルカルチャーを追い続けており、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。
http://tomoko.chu.jp/

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