女子大生に聞いたところ、自宅から卒業した学校の制服を着て出掛けるそうです。私服で「おそろコーデ」するのもいいのですが、制服には特別感があり、写真映りが断然かわいいとのこと。「制服ディズニー」はもはや当たり前の感覚で、あらためて理由を聞かれても……と言いながら、そのように答えてくれました。スマホのカメラだけでなく、プリクラも記念に撮るそうです。
ある大学のサークルでは「制服ディズニー」企画を毎年行っており、制服を持っていない人はコスプレ屋で調達しています。さらに大学生カップルが制服を着てディズニーに行き、高校生の恋愛気分を味わうケースもあります。筆者は大人なので大学生もまだ青春だと思うのですが、高校生は特別なブランドなんですね。
制服ディズニーに歴史あり
さて、「制服ディズニー」は最近始まったことではありません。インターネットで調べたところ、「制服ディズニー」という言葉が初めてメディアに出たのは、2008年10月の読売新聞に掲載された記事のようです
Twitterを「制服ディズニー」で検索すると、2008年10月のツイートが最も古い投稿でした。Twitterは2008年から日本語化されたので、もしかするとその前から「制服ディズニー」自体は行われていたかもしれません。
「制服ディズニー」というと、東京ディズニーリゾートが春に行う「キャンパスデーパスポート」キャンペーンのCMを思い出す人が多いかもしれません。制服を着た男女が楽しそうにディズニーリゾートで遊ぶ様子は、かなり印象的ですね。「キャンパスデーパスポート」、いわゆる「春キャン」は学生の入場料が割引になるキャンペーンなのですが、「制服ディズニー」は春キャンの時期に限らず1年中行われています。
東京ディズニーリゾート以外に制服で出掛けるスポットはないか、女子中高生や大学生に聞いてみましたが、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や「サンリオピューロランド」には行ったことがあるそうです。しかし、高校卒業後も制服を着て行くのは東京ディズニーリゾートぐらいとのことでした。
せっかく制服で行ったからには、写真を撮ってSNSにアップです。東京ディズニーリゾートでミッキーマウスやミニーマウスのカチューシャをおそろいで買ったら、撮影スタートです。
人気の撮影スポットは、東京ディズニーランドなら何といっても「シンデレラ城」前の広場です。背景にシンデレラ城を入れて、全員同じポーズをして撮影です。シンデレラ城の裏にある階段も人気です。「トゥーンタウン」もかわいいポストやドアなど、撮影スポットがいっぱい。雑然と置かれている木箱を模したアイテムには、数人がそれぞれ座って撮影します。
東京ディズニーシーではダッフィーやシェリーメイのコインケースをゲットし、首からかけて撮影にいそしみます。東京ディズニーシーは7つのテーマポートがあり、それぞれイメージされている国や時代によって街並みが異なります。どこで撮影しても絵になる背景なのですが、女子高生に人気なのは「アメリカンウォーターフロント」。「ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ」の近くにある建物の青い壁は、グランジっぽいロゴがまさに“インスタ映え”します。
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