インターママが学校に注ぎ込む「投資」の実態 ナゾのパーティ「ガラパーティー」とは何か
自身のメイクアップした姿を想像したのだろうか。ドレスの写真を見せながら、美沙さんは取材班にこの日一番の笑顔を見せた。
美しいシルエットのロングドレスは、美沙さんの健康的に引き締まったボディラインを間違いなく引き立てるだろう。
彼女の笑顔に一瞬つられた取材班だったが、やはり拭えぬ違和感を感じてしまうのだった。
思い出して欲しいのだが、今夜美沙さんが出かけるのは、ブランドのレセプションパーティではない。子どもの学校行事なのである。
学校行事のドレスコードが、“マンハッタン・ナイト”とは…。
やはりインターは、日本にあって日本ではない文化圏なのだ、と思い知らされる。
子どもたちが描いた絵が数十万に
――ちなみにガラパーティーでは、具体的に何が行われるのでしょう?
未知の世界すぎて、取材班には想像もできなかった。一体、どのようにして莫大な寄付金を集めるのだろうか?
すると美沙さんは悪戯っぽい表情で、ガラパーティーの驚愕の実態を教えてくれた。
「まず、カジノテーブルがあって」
取材班は、耳を疑った。しかし美沙さんは、楽しそうに話を続ける。
「あとは、オークション。相撲部屋に遊びに行けるチケットや、プロゴルファーとラウンドできるチケット、アーティストと同じ舞台に立てるチケットなどを、父兄が競り落とすんです」
――カジノにオークション!?
想像を上回る、ガラパーティーの実態。取材班が言葉を失っていると、美沙さんはさらに驚きの出品物があることを教えてくれた。
「オークションには子どもたちの描いた絵なんかも出品されるのだけど、親たちがそれを数十万で買うのよ」
――子どもの描いた絵に、数十万!
自分の子どもの描いた絵だったとしても理解できるとは言い難いが、他人の子どもの絵にも数十万……?!