イヌのインターネット化は、ここまでやれる ソニーMESHは、かなりスゴかった
最後の課題は、イヌちゃんの寝姿を撮影するためのカメラ位置。現状のように真横に置くのがベストなのだが、これだとイヌちゃんが動き回ったときに三脚が倒れてしまうのは必定。スマートフォンのカメラでは望遠にも限界があるため、別の場所に固定するような工夫が必要だ。また、カメラを設置してから気が付いたのだが、これではスマートフォンを持ってお出かけをすることができない。離れた場所で「寝ています」メールを受け取るためには、「イヌのインターネット化」用に別の端末を用意しなければならないのだ。加えて、今使ってるスマートフォン、実は背面カメラが故障中で、せっかくプログラムが上手に動作しても、そもそも写真を撮ることができなかったんですよね……って、それじゃ当初の目的をまったく果たせていないじゃないの! しょぼん。
自分の目と手で「未来」を実感
というわけで、5記事分にわたりお送りした、「MESH」による“IoTっぽいモノづくり”への挑戦は、これにておしまい。連載を通じて得られたいちばんの発見は、
「IoTってプログラムやIT以上に「モノづくり」の発想とスキルが重要なんだな」
ということだった。だとしたら、たとえ子どものほうがIT的に先を行ってたとしても、あまり焦る必要はないのかもしれない。いかにも難関そうに思えたプログラムや、プログラムを組むために必要な論理的思考も「MESH」のような仕組みなら、案外容易に慣れてしまうことができそうだし。
何より、今回の「イヌのインターネット化」装置のように、一昔前なら研究者クラスでないと取り組むことができなかったに違いない実験を、夏休みの工作感覚で実践できてしまうのは、本当に凄い時代が来たものだとシミジミしてしまいました。
この「MESH」のように、大人と子どもが同じレベルで楽しめる知育系のハイテクガジェットは、まだほかにもたくさんあるようなので、皆さんもぜひ、自分の目と手で「未来」を実感してみましょうよ!
(取材・文:石井敏郎)
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