徒競走でヒーローになる!たった3つのコツ 岡崎慎司が実践した「鈍足克服」トレーニング
●股関節
最後に「股関節」です。速く走るために股関節の柔軟性が必要だということも、あまり馴染みがないかもしれませんが、ここにスピードを上げるための秘けつが隠されています。股関節はその周辺に非常に筋肉が多いため、大きな力を生み出してくれます。股関節で生み出した力が、足先まで伝わり、ヒザを使う、足を回す、腰を使うという動作がスムーズに行えるのです。
股関節の柔軟性の高め方として、足を左右に大きく開いて体を倒す柔軟体操をする方法があります。それも走るためには正しい方法の1つですが、そのほかに意外に知られていない、非常に重要なことがあります。それは前後に足を開いたときの股関節の柔軟性です。この開く角度が大きくなると、前への推進力が増し、走るスピードが速くなるのです。
トレーニングとしては、サッカーでよくやるブラジル体操の1つ、足を内側から外側に回す「股関節外旋」や外側から内側に回す「股関節内旋」、ヒザを伸ばして真っすぐ前に強く振り上げる「脚あげ フロント」、横にあげる「脚あげ サイド」などが効果的でしょう。
以上の3つのポイント「姿勢」「リズム」「股関節」を意識して、モモあげをしたり、大股で走ったりすることも速く走るためには有効なトレーニングとなります。
まとめると
・股関節外旋
・脚あげ フロント
・脚あげ サイド
・スキップ、ギャロップ
・モモあげ
・大股走り
などのメニューとなります。
体がどう動いているかをチェックしながら行う
僕がプロ入りしてから、レスターでプレーする現在まで、これらのトレーニングは欠かさずやっています。広いグラウンドが必要なわけではなく、5~10メートルのスペースがあればできるものです。誰でも一度は必ずやったことのあるものですので、子どもたちの中には簡単すぎて飽きてしまう子もいます。ただそれでは自分のものになりません。短い距離、短時間でもいいので、続けることが秘けつです。
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