徒競走でヒーローになる!たった3つのコツ 岡崎慎司が実践した「鈍足克服」トレーニング
足が遅くてコンプレックスを持っていた
サッカー選手を長年やっていると、子どもたちからプレーについてさまざまな質問を受けます。その中で「足が速くなるためにはどうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。僕は相手よりも速くゴール前に飛び込んでボールに触るプレーを得意としているので、もともと足が速かったと思われているようです。でもそれはまったくの逆です。僕はもともと足が遅いことに、大きなコンプレックスを持っていました。
小学生時代、運動会でリレーの選手をやったこともあり、自分は足が速いのかなと思っていました。しかし6年生のころ、スポーツテストで50メートル走を計ったときに、スポーツをほとんどやっていなかった子と同じタイムでゴールし、ものすごく大きなショックを受けました。これだけサッカーをやって、毎日のように走り回っているのに、いったいどうしてなんだろうと真剣に悩みました。そのときから、足が速くなるために、サッカーの全体練習後や時間のあるときに、1人で20メートルほどのダッシュを繰り返していました。当時は、ダッシュの本数を増やせば、そのうち足が速くなるだろうと考えていたからです。
しかし、それでも一向に足が速くなりませんでした。足が遅いのが恥ずかしかったので、中学や高校の体育の時間に、50メートルや100メートルのタイムを計るときには、わざとフライングぎみに走ったり、笑いながら走ったりして、足が遅いことを必死にごまかそうとしていました。だから体育祭や記録会は大嫌いでした。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら