悪質!ネットで広がる「新手の詐欺」の実態 アマゾンのニセ出品に、有料サイト架空請求
手口は、なかなか巧妙。
「1回クリックしても反応しない。あれ? と思ってもう1度試しても何も起こらない。3回目で“契約ありがとうございました”と表示が出る。実は、画面の下のほうに目立たないような小さな字で、3回クリックしたら入会になる旨が規約として書いてあるんです」
えっ! じゃあ、気づかなかったこちらに過失が?
「いくら規約に書いてあっても、誤解を与えるような契約は無効なので、基本的に無視していい。間違っても、焦って画面に出てきた“誤ってクリックしてしまった方はこちら”“キャンセルしたい場合はこちら”と書かれている電話番号にかけてはいけません。かけると“あなたの電話番号がブラックリストに載ってしまう”“訴訟を起こす”などと脅されます」
詐欺師の目的は、電話をかけさせ、個人情報を奪ったり、お金を巻き上げたりすることにあるのだ。
「架空請求がメールなどで届く場合も同様です。放置して大丈夫。いずれメールは来なくなります」
被害者につけ込む「相談詐欺」
失意の被害者につけ込んで、二重に騙す「相談詐欺」をはたらく輩(やから)もいる。
「詐欺に引っかかったと気づき、対処法や相談先をネットで検索すると、“請求トラブル解決します”などと謳(うた)う法律事務所や探偵事務所の広告が表示されます。この中に、悪徳業者が潜んでいるんです」