「ママでもエース」の営業女子は何が違うのか 時短勤務でも「売れる」働き方の秘密を大公開

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また、営業だからこそ得られるメリットもあります。まず、直行直帰ができて、時間のコントロールができること。さらに、成果が見える仕事なので、やりがいを感じやすいこと。子育ては日々、我慢することも多く、成果が目に見えにくいものです。営業の仕事は目に見える成果がモチベーションになり、仕事と生活のバランスが取れているといいます。

リクルートエグゼクティブエージェントの転職エージェント、森本千賀子さんによると「市場価値の高いビジネスパーソン」の条件は4つあるといいます。

① 情報ソースを豊富に持っている(タイムリーに旬な質の高い情報を持てている)
② データ収集のみならず、数字からマーケティングを読み取る分析力を持っている
③ 幅広い外部リソース、パートナーをもっている
④ ITツールや知見を活かして、どこでもいつでも情報を取り出せたり、加工したり、提供したりすることを実践している 

以上の4点は、今回取材した草野さんと丹尾さんの働き方に見事に合致します。

顧客に尽くすだけが優秀な営業の条件ではない

「ママになると、営業は不利なのではないか」「融通が利かなくて顧客の役に立てないのではないか」。そんなふうに不安がる声を幾度となく聞いてきました。しかし今回お2人を取材してわかったのは、「旧来のやり方にとらわれなくても、成果は出せる」という事実です。

今までは、顧客に振り回されても、顧客のために尽くすことが営業の本領のように考えられていました。「あなたから買いたい」と言われることは、営業としてモチベーションになる一方で、自分だけで仕事を抱え込んでしまい、長時間労働を引き起こしかねない要因にもなりえます。旧来のやり方にとらわれて「できない」とあきらめる前に、周りを巻き込んでできる工夫を一緒に実践していくことで、新しい勝ちパターンを模索する時代に入ってきたのではないでしょうか。

太田 彩子 「営業部女子課」主宰

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おおた あやこ / Ayako Ota

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事(「営業部女子課」主宰)。早稲田大学卒業後、リクルート・ホットペッパーの企画営業として社内表彰であるMVP制度にて表彰を複数回受ける。その後独立し、ダイバーシティプロジェクトや女性活躍支援に携わり、のべ5万人以上の女性営業を支援してきた。2009年より営業女子のための応援コミュニティ『営業部女子課』を全国で展開し、営業女子の活躍を目的とした勉強会やイベントを開催。NHK「グラン・ジュテ」や日本テレビ「news ZERO」、日経新聞などメディア出演多数。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある。内閣府特命担当大臣表彰「平成28年度女性のチャレンジ賞」受賞。日本政府主催「WAW!2016」アドバイザー。株式会社ベレフェクト代表取締役。アライドアーキテクツ株式会社社外取締役。太田彩子ブログはこちら。営業部女子課サイトはこちら

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