佐藤孝治
●自分がやりたいことを見つける方法
学生の皆さんからの相談を受けていると、「自分のやりたいことがわからない」あるいは、「やることを決められない」と悩んでいる人が多くいる。自分のやりたいことは、就職活動しながら考えればよいことなので焦らなくていい。中には、「自己分析がまだ終わっておらず、自分が何をしたいのかが決まっていないので、企業セミナーに参加していません」という人がいるが、行動しながら自己分析ややりたいことを考えていくのが、就職活動の正しいアプローチだ。ここで、自分のやりたいことを見つける具体的な行動として、社会人3年目の自分をイメージしてみよう。
●5年後(社会人3年目)の自分がイメージできたか
社会人3年目のイメージは沸いただろうか。未来に想いを馳せたときに、どんな気持ちになっただろうか。ワクワクしただろうか、どきどきしただろうか、充実した日々を送っていただろうか、成長していただろうか。
このタイミングで明確にイメージできている人は、今まで自分なりの目標を立てて、それをやり遂げてきた方だと思う。あるいは、自分の周りに、将来あんな人になりたいと思えるかっこいい大人がいる方かもしれない。いずれにしても、自分自身の入社3年目が映像としてイメージできている人は就職活動の成功へ一歩前進できていると言える。
●イメージできなかった人はインプットが足りていない
何も書けなかった、あるいは、抽象的にしかイメージできず、具体的なことが書けなかった人は、インプットが足りていないようだ。しかし、全然イメージできなかったとしても、焦る必要は全くない。私が主催する佐藤ゼミでも、そのイメージをもてなかった人の方が多いのだ。
自己分析を一生懸命やっても、やりたいことが見えてこないと悩んでいる人がいるが、これは当たり前で、今までの経験や知識の中から自分のやりたいことを探すのは大変なのである。世の中にはたくさんの仕事や職種があり、会社は日本だけでも240万社あると言われている。自分のやりたいことは、幅広い選択肢の中から就職活動をしながら考えていけばよいのだと思う。
今から次のようなインプットをしていこう。
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