(第3回)企業が求める人材は「自分で考えて行動できる人」(前編)

(第3回)企業が求める人材は「自分で考えて行動できる人」(前編)

佐藤孝治

●企業が採用したいと思う人材とは

 就職活動で成功する人を考えるために、まず、企業が採用したい人材について考えてみよう。私は大企業から創業間もないベンチャー企業まで、様々な採用プロジェクトに関わっているが、どの企業でも「入社後に活躍してくれる人」を採用したいと考えているのは共通している。企業はエントリーシートや筆記試験、面接を通じて入社してから活躍しそうな人を選んでいるのだ。

 「活躍する」という言葉が少し曖昧なので、もう少し明確にしておこう。皆さんご存じのように、企業は利益をあげるために存在している。だから、企業で「活躍できる人」とは、「利益をあげるために貢献できる人」ということになる。会社が利益をあげるために行う活動を大きく分けると次の4つに整理できる。

1.売れる商品やサービスを作る
2.売り上げを増やす
3.コストを削減する
4.資産を運用する
 この4つのどこかで貢献できる人が、企業で「活躍できる人」なのだ。まとめると、企業が採用したいと思う人は、「入社してから活躍できる人」=「会社の利益に貢献できる人」ということになる。

●企業が求める人材は「自分で考えて行動できる人」

 「入社してから活躍できる人」すなわち「会社の利益に貢献できる人」は、具体的にどんな人なのだろうか。それが分かれば就職活動で成功するためにポイントが見えてくるはずだ。この問いの答えは企業の採用ホームページなどに掲載されている「当社が求める人材」を見ていくと分かる。

課題形成・解決能力と対人関係能力」(日本航空)
自分自身で常に高い意欲をもち、自ら仕事を創出し、その仕事に対して問題発見型の思考特性で考え判断できる自律型人材」(資生堂)
自分で考え行動する個性豊かな人材」(東京海上)
自ら考えて行動できる人」(旭化成)
指示を待つことなく、自分から何かを創り出していける方。また、自らを向上させていこうとする意欲・姿勢をもった方」(日本IBM)
自分で考え、しっかりと行動できる人」(三井物産)
 どうだろうか。一読してかなりの共通性があることに気がつくだろう。色々な言い方があるが、まとめてみれば、企業が求める人材は「自分で考えて行動できる人」なのだ。
後編に続く)

※「大学生のためのインターンシップ成功指南」は、「ジョブウェブ」から提供を受けています。


佐藤孝治(さとう・こうじ)
株式会社ジョブウェブ代表取締役社長
1972年東京都生まれ 早稲田大学社会科学部卒。
就職活動後、大学4年生の96年10月ジョブウェブを創設。 97年7月、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
99年10月、ジョブウェブを法人化。
現在、株式会社ジョブウェブ社長として講演や勉強会などに全国を飛び回っている。学生の就職支援と企業の採用支援を通じて学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。
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