「ボーナスを貯金しない人」に欠けている視点

月々の赤字補塡で終わっていませんか?

ボーナスは使うのではなく、貯めて将来に備えるもの。おカネを貯めたい人にはそうした意識改革が必要です。毎月の赤字をボーナスで補塡するということを繰り返していると、子どもの教育費やマイホーム取得など、いざ大きな出費となったときに捻出できなくなります。「ボーナスを貯金できない人」とはずばり、日々の家計管理が甘い人なのです。

ボーナスを貯蓄に回すには、毎月の家計を黒字化する必要があります。黒字化する方法は、「収入を増やす」あるいは、「支出を減らす」しかありません(またはその組み合わせ)。とはいえ、収入を増やそうと思ってもなかなか難しいと思うので、今回は支出を絞ることに焦点を当てましょう。

支出項目の世間相場を知るべし

家計調査では平均的なひと月の収入は夫婦で47万2047円、手取りが38万4297円となっています。一方、支出は32万9949円と、収入の86%ほど。これだと、毎月5万4348円貯められることとなり、これを1年間続けると65万3176円、30年続ければ、1956万5280円貯められることになります。

さて、問題なのは毎月ほぼ貯蓄に回らない、つまり、「支出過剰」な人です。支出を抑えるには、身の丈に合わない生活をしないことですが、自分の身の丈をわきまえるには、まず世間的な相場を知る必要があります。以下は、家計調査による、各項目の平均的な支出額です。

食費 7万0979円
水道光熱費 2万3725円
家具・家事用品 8977円
被服及び履物 1万1639円
保険医療 1万2454円
交通費 2万6069円
通信費 1万2226円
教育費 2万1125円
教養娯楽 2万9312円
交際費 2万1369円
理美容等 2万3212円
使途不明 8301円

 

上記では家賃や住宅ローンなど固定費的な大きな支出は省きましたが、まずは、ご自身の毎月の家計支出と比較してください。何が多くて何が少ないのかわかるでしょう。自分の家の家計がわからない場合は、家計簿や家計簿アプリなどを使った家計管理から始める必要があります。把握しないで毎月赤字であると嘆いているのは、漏水しているのに水漏れに気づかないのと同じです。まずはどこにおカネが出ているのか把握しましょう。

把握の次は比較です。自分のおカネの使い方に疑問を持つ人は少ないでしょう。ですが、他人も同じようにおカネを使っているに違いないという根拠のない考えを見直し、自分のおカネの使い方と、世間一般のおカネの使い方との違いを理解する必要があります。ちょっとでも油断すると、手取りの14%ものおカネを貯めるのは困難になります。

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