住宅ローンは「年収」を基に借りてはいけない

初めて家を買う人は結構失敗している

「お二人の年収でしたら、結構借りられますよ」――。こんなセールストークに乗ってはいけない(写真 :cba / PIXTA)

「家を購入したいな」と思った時、読者の皆さんはどんな行動をとるでしょうか。買った人はもう忘れてしまったかもしれませんが、まずは「自分はどのくらいおカネを借りられるのだろう?」と考えるのが自然かもしれません。

そこで、試しに住宅展示場や金融機関などで相談してみると……「一般に月々のローンは、年収の△△%くらいまでといわれていますから、お客様の場合、ボーナスも含めて計算すると、◎◎万円くらいでしょうね」などと、すぐに計算してくれます。

営業マンの言う「借りられる金額」のワナ

マンション販売会社の営業マンや金融機関のローン担当者から具体的な数字が提示されると、住宅購入は一気に現実味を帯びて、その気になるかもしれません。しかし、営業マンらがさりげなく言う、この「一般に」という考え方には、十分注意が必要です。

というのも、それぞれの家庭の家族構成やライフスタイルによって、住まいにかけられる金額には違いがあるからです。そのため、示される返済プランが本当に自分自身に当てはまるかどうかはよく吟味する必要があるのです。

まず、なんといっても影響が大きいのは子どもの有無でしょう。さらにいえば、子どもが通っている学校が公立か私立か、などというように、進学する学校によってもかなりの差が出てきます。

どのくらいの違いがあるか、簡単な計算をしてみましょう。今、仮に住宅ローンの返済比率を「手取り年収の25%以内」と設定します。年収が手取りで500万円の場合、年返済額の上限は125万円です。

家を買う場合の平均的なケースとして「住宅ローン金利1.5%、返済期間30年」で考えると、年間返済額が125万円以内におさまるのは、借入額では3000万円程度となります。共働きか、夫婦のどちらかが働くかなどは別として、住宅ローンを払っても手取りで年間375万円あれば、貯金もできそうです。

しかし、ここで、子どもの教育費がある場合は、ガラっと変わってきます。

次ページ別の出費も考えて、ローンを組む準備をする
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