「過食と残業」やめられない人の意外な共通点 「やめたいのにやめられない」への対処法
9割の人が「やめたいのにやめられない」ことがある
國田圭作(以下、國田):今日はちょっと面白い調査データを持ってきました。
「やめたい」と思っていながら「やめられないもの」ランキングです。1位が喫煙、2位に間食、3位が飲酒で、5位に食べすぎが入っている。ギャンブルや無駄遣いよりも食べ物関係が上位なんですね(出典:博報堂行動デザイン研究所自主調査/2017年2月/対象:全国20~69歳男女・計1000人)。
そして6割の人が、「やめたいと思っている習慣が2つ以上ある」と言っていますが、93%の人が「やめたいと思っているのにやめられていない」状況です。これを「仕掛学」と「行動デザイン」を応用して、なんとかやめる方向に誘導できないか、と。
松村真宏(以下、松村):「仕掛学」と「行動デザイン」をうまく組み合わせたら、最強の問題解決策が生まれるかもしれませんね。
ただ、ちょっと難しいのは、「仕掛学」は何か行動を起こさせるのは上手なのですが、今やっている行動をただやめさせるのはあまり得意じゃないんです。
國田:そうなんですか。「行動デザイン」では、「リスク感」や「コスト意識」を重視しているので、今やっている行動のリスクやコストを明確に意識するようになれば、やめる方向に向かうのではと考えていました。