神宮球場をトコトン盛り上げる名脇役の実像 パトリック・ユウは挫折を乗り切り悟った
「観客を最大限に盛り上げる」――東京ヤクルトスワローズの本拠地である神宮球場のスタジアムアナウンスをはじめ、さまざまなプロスポーツの世界で、選手と観客の一体感を作り上げる、スタジアムDJのパトリック・ユウさん。
今や神宮球場の名物にもなった、チームの垣根を超えて盛り上がる独自のDJスタイルは、どのようにして生まれたのか。故郷神戸での被災、仕事の失敗、30歳を超えての上京……。「今自分は、一番好きだった世界の最前線にいる」というパトリックさんの、夢の仕事に辿り着くまでの軌跡とともに、チャンスの掴み方、夢の叶え方をインタビュー。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けします。
観客と選手を繋げるパトリック・ユウの熱血DJスタイル
――選手と観客を繋ぐ「スタジアムDJ」として活躍されています。
パトリック・ユウ氏(以下:パトリック氏):神宮球場をホームグラウンドにする東京ヤクルトスワローズをはじめ、Bリーグ(バスケットボール)のサンロッカーズ渋谷のアリーナアナウンサーや、JRFU(日本ラグビーフットボール協会)のオフィシャルゲームアナウンサーなど、スポーツを主軸に、選手と観客を繋ぐ「スタジアムDJ」として活動しています。
――「ホーム」の観客だけでなく、「アウェイ」にも好評と聞いています。
パトリック氏:野球に限らず、スポーツはすべて相手がいなくては始まりません。
また、特に「プロスポーツ」の世界では、観客をはじめ、プレイヤー以外の人々がいてくれることも試合を盛り上げる大きな要因になっています。
ホームもアウェイも、会場にいる観客のみなさんが、スポーツを楽しむ仲間だと思うんです。来場してくださった仲間であるすべてのお客さんが、「神宮球場に来てよかった」「楽しかった」と思っていただけるようなDJアナウンスを心がけています。
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