意外と知らない「名言」を深く知る簡単なコツ 福沢諭吉、ガンジー、ゲーテ、澁澤栄一…

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渋沢栄一(実業家)の名言

●元の名言

「交際の奥の手は至誠である」

★これを「子ども超訳」にすると……

「どんな人とでもかかわっていくのにコツがあることを知ってる? それは、うそをつかずに心からの気持ちで相手に向かい合うということなんだよ」

『子ども超訳 一生大切にしたい70の名言』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

♥名言誕生のエピソード

あるとき、少年だった渋沢は、父の代わりの使いとして悪い代官の下に出向きます。そこで渋沢少年は、代官から、君主に納めるカネとして500両もの大金を差し出すように命じられます。

当時、代官に逆らえば死罪もありうる時代。しかし渋沢少年は、思っていることを正直に言いました。「私は代わりの人間なので、簡単にお話を受けることはできません。家に帰って父に聞きます」。代官は大変怒りましたが、周りの人間は渋沢少年のうそをつかない強く誠実な態度に驚いたということです」

名言と触れ合う

このようにして名言と触れ合えば、名言の意味がより深く理解できます。さらに、伝記のような触れ方もできますから、ちょっとした歴史の勉強にもなります。

それに、ちょっと誰かに話したくなってきませんか? 飲みの席や、お茶の時間や、スピーチでも使えます。友達や会社の人に話して盛り上がることもできます。子どもに話してあげても、きっと興味を持ってくれるでしょう。親と子、あるいはおじいちゃん・おばあちゃんと孫との会話の時間も増えるかもしれません。

根本 浩 高等学校国語教諭、文筆家

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ねもと ひろし / Hiroshi Nemoto

1973年生まれ。茨城県出身。明治大学文学部卒。高校の国語教師として、現在も教壇に立つ。国語に関する書籍を意欲的に執筆し、著書は40点を超える。主な著書は、10万部突破の『気持ちがラクになる 10秒で心が癒される言葉』(PHP)など。テレビ出演も多数あり、日本テレビ『世界一受けたい授業』に講師として4回出たほか、TBS『アッコにおまかせ!』、日本テレビ『午後は おもいッきりテレビ』など。テレビ朝日では10回ほど出演経験がある。新聞や雑誌の寄稿も多く、読売新聞ではコラム「漢字の達人」を2010年4月まで連載。筑摩書房主催の「太宰治賞最終選考8編」にもノミネートされている。

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