ファッション業界が挑む「年齢差別」との戦い

「歳を重ねる」という言葉は復権できるか?

われわれはこれまで「若さ=美」という考え方を植えつけられてきた

ジャッキー・オシャウネシー氏はロサンゼルスでの20年間の勤務を終え、ニューヨークに戻ったばかり。ウエストビレッジの友人宅に滞在していて、喫煙するため外へ出たときだった。午後9時、彼女はかつて住んでいた家の眺めと喧騒を懐かしんでいたとき、ひとりの女性が近くのレストランから出てきて彼女に近づいてきた。

この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:メディアジーン)の提供記事です

「あなたはとても堂々としている」と彼女は言い、当時60歳だったオシャウネシーを驚かせた。彼女が異論を唱えはじめると、その女性は「そんなことはどうでもいい。あなたは美しいのだから」といって、夜の街に消えていった。

アメリカンアパレルがキャンペーンに起用

オシャウネシー氏は嬉しく感じたが、数週間後、はじめて出会った場所からほど近い別のレストランでその謎の女性に出くわすまで、そのやり取りをさほど気に留めていなかった。ふたりは一緒に夕食をともにした。数時間話し合い、連絡先を交換してから分かれた。それから数週間、ふたりは街で定期的に会った。ある日女性はオシャウネシー氏に写真を撮ってもらいたいかと尋ねた。女性はオシャウネシー氏が女優をしていた経歴を知っており、円熟したモデルを使った実験に興味をもっていた。

そのとき、オシャウネシー氏はマーシャ・ブラッディという名前しか知らなかったその女性が、実はアメリカンアパレルのクリエイティブディレクターであることを知った。

ブラッディ氏はオシャウネシー氏にブランドの次のキャンペーンの顔になって欲しいと頼み、オシャウネシー氏はそれを引き受けた。その日ランジェリーをまとったいくつかのポーズを含めた一連のポートレートでポーズを取ったあと、オシャウネシー氏はワクワクした。次に知ったことは、バイラルセンセーションになったということだ。

次ページベビーブーマーたちは、今年50歳以上になる
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 北朝鮮ニュース
  • インフレが日本を救う
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中間決算に透ける踊り場<br>企業業績は減速が鮮明に

世界経済が踊り場を迎えている今、中間決算発表に伴う業績予想の修正が出そろった。2018年度の営業利益は前年比4.6%増と、17年度の12.9%増から減速する。『会社四季報』業界担当記者が、明暗分かれる業種内の「優勝劣敗」を解説する。