夫人と密会相手の本気度が、どの程度なのか知る由もありませんが、彼らはまだ、今は良いとこ取りの段階だと思います。家庭の面倒な問題からも解放され、浮世離れした会話で、心が通っていると錯覚している程度かもしれません。
よくあるパターンですが、密会相手は、人妻で自分に責任がないからこそ遊んでいるのかもしれず、夫人が家庭を飛び出した途端、逃げ出す程度のモノかもしれません。
いずれにせよ夫人と浮気相手は、あなたの犠牲のうえで密会を重ねているのです。あなたが大騒ぎするほどの仲ではないにせよ、当面はあなたの我慢は、彼らの密会の手助けをする行為です。
子どもが巣立つまで我慢する約束も、ばかげています。夫婦仲は今よりもっと悪い関係になるのは必至で、家族全員のためになりません。夫人は夫人なりに、離婚するよりずっとメリットがあるから、あなたを罵倒し無視しつつも、家庭に残っているのです。
あなたは本気になって、その「夫人のメリット」を懸けて(下手すれば、あなたが望まない離婚も覚悟して)、夫人と真剣に話し合うべきです。
ネコをかまねばならないネズミもいる
精神的に上下関係がある夫婦の場合、我慢を強いられていたほうが一念発起すると、普段から偉そうにしている人にもかなわない怖さがあります。今あなたは一念発起し、精神的な奴隷生活を続けるか否かを決断するときです。
私の身辺で最近、驚くことが起こりました。結婚歴20年の知人の浮子(仮名)は、美人で愛想がよく、酒席ではモテモテです。ところが彼女には大きな欠点があって、酔うと外泊する癖があります。
浮子の夫の医師のマスオさん(仮名)は、当然ながら浮子が女性友達と飲みに行くのもとても嫌がりましたが、止めきれるものではありません。夜の世界では、医師夫人というのも、浮子の武器になったでしょう。浮子は自分にぞっこんの夫を意のままにし、いくら話し合っても効果なく、やりたい放題、言いたい放題でした。
マスオさんは、浮子との結婚に反対した両親とは絶縁して、結婚したといういきさつがあります。私は、マスオさんの、自分の親への薄情さが、いつ浮子親子に向けられるか心配し、浮子のマスオさんへの言動を、何度も忠告しました。母娘の答えは、「大丈夫、マスオさんは親を捨てるほど、浮子一筋だから」というものでした。
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