トイレットペーパーを漫然と買うと損をする 「エリエール」値上げでじっくり考えてみた

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ちなみに、筆者の地元で同じ銘柄のティッシュ5箱セットの値段をチェックしたところ、238円、231円、198円、178円と、同じ日でも60円の差があった。しかも、この238円と198円は、店の距離が300メートルも離れていない同じドラッグストアチェーン同士の価格である。

なお、238円の店は駅近の立地で、198円のほうは住宅地に近いという立地。ざっくり単純に考えると、駅近の店を利用するのは電車の乗降客=多少高くても移動ついでに買いたい層、住宅地に近いお店に来るのは価格により厳しい主婦層中心と考えると、おのずと価格が異なってくるのかもしれない。

なお、注意したいのは、ティッシュが安いからといって、ほかの商品すべてが安いとは限らないことだ。あくまでこの価格は、お客呼び込みのための先兵だということはお忘れなく。

大量買いに潜む割安の罠

紙類などのかさばるものはネット通販で買うという人も増えている。その際に気をつけたいのは割安の罠だ。

大抵の商品は、ロットが大きいほうが1個当たりの値段は割安になる。そのため、まとめ買いや大袋の商品を購入している人は多いだろう。ネット通販でも、トイレットペーパーは店舗で買うより大量パックの販売もあり、1ロールあたりで計算すると確かに安い。

ただし、こうした紙類はさほど高価なものではないので、店側も一定以上の値段をつけなくてはビジネス上、割があわない。そのため、お客はそこそこの値段を払って大量パックを買い求めることになる。

食料品とは違い腐るものでもなし、大量買いでも問題ないのではという声もあるが、消費量に対し多すぎる買い物は、毎月の支出の管理を狂わせるもとになるし、場所も取る。

わが家の消費量に対し、割安な大量買いが適切かどうかは、使用サイクルを調べてみるといい。昔の節約術に、新しいティッシュを開けるときに、その箱の裏に日付を書くというネタがあったが、それも一案だろう。

家計簿をつけている人は、買った日付にマーキングしてもいい。レシートを撮影する家計簿アプリなら、以前のデータを探せばわかる。使用サイクルがわかれば、安いからといって慌てて買わずに済むだろう。サイクルがわかれば、あとはセールのタイミングを計るだけだ。

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