バフェット氏も賞賛する、日本型経済モデル 競馬も4連勝中!ぐっちーさんが読む、ちょっと先のマーケット

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余談ですが、この教えのせいで、住友財閥は、商社である住友商事を設立するのが遅くなったという伝説があります。商社というのはまさに右から左に売り飛ばす世界ですから、これは住友家の家訓、社訓に反する、というので、設立が遅れたというのですからすごい話ですよね。

こういう日本型経営モデルというのが実は世界でも大変注目されており、例えば著名投資家のウォーレン・バフェット氏なども目先の利益を追いかけるアメリカ型経営よりも、長期的に自分たちの後のことまで考え散る日本型経営モデルの方が優秀だ、とまで言い切っています。

そして、これを書いているときにこんなニュースが出てきました。

「駅員が苦戦、電車押す輪自然に…救出の8分間」

さいたま市のJR南浦和駅で22日、乗客の女性が電車とホームの隙間に転落して救出されるまでの約8分間の様子がJR東日本大宮支社などへの取材で明らかになった。女性を引っ張り上げるため、車両を押し始めた駅員に、周囲にいた客らが協力の手を差し伸べた(以下省略、 読売新聞7月31日)

日産のゴーンCEOも認めた、日本の現場の優秀さ

恐らく、こういうことは極めて日本的な現象だと思います。これで遅刻する人もいたでしょうし、手を痛めた人もいるかもしれません。ただ、それで文句を言う人はいない。こういう有形無形の「名もなき」人々による「無償の誠意」によって社会も会社も支えられているというのが日本という国なのではないでしょうか?

随分前になりますが、カルロス・ゴーン氏(日産自動車CEO)にお会いした時に 「日産の再建において何が大変でしたか?」と伺ったことがあるのです。その答えは「いや、これはおれでなくてもできる仕事だった。これだけ優秀な社員が要れば再建すること自体全く難しくない」とお答えになりました。

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