「つじ田」のつけ麺が圧倒的に支持される理由

異色の立地戦略とアメリカ進出成功の秘密

つじ田 奥の院(筆者撮影)

「つじ田」では原則として限定ラーメンをほとんど出していない。「つじ田」は「試験的」というワードをNGにしている。看板メニューよりも美味しい限定メニューというのはなかなか作れない。

お客の目線で考えれば限定メニューを出すより今ある商品をブラッシュアップすることを優先すべきという考えだ。新しいラーメンを作るのであれば限定ではなく新店でやるべきということで、ドミナント戦略で出店した新店で新メニューを出し続けている(「味噌の章」「井関屋」「奥の院」「成都正宗担々麺 つじ田」など)。

ラーメン作りを始めたきっかけ

成都正宗担々麺 つじ田(筆者撮影)

そんな辻田氏はもともと居酒屋や料理店を経営する会社の社員として働いていた。当時は板前を雇って店舗を運営していたが、「自分で作れる料理で独立したい」という思いのもと、ラーメン作りを始める。当時の会社の社長が昔「めん徳」というラーメン屋を営んでいたことを知り、その社長にラーメンを教えていたフレンチのシェフの下を訪れる。その先は独学でラーメンを勉強する。

「青葉」「東池袋大勝軒」「田中商店」が好きだった辻田氏。大好きなこの3店のラーメンを1杯で表現できないかと模索し始める。「青葉」「東池袋大勝軒」の魚介の感じと、「田中商店」の白濁した豚骨、これを合体させ、しかも大好きなつけ麺に仕上げる――こうして「つじ田」の白濁した濃厚豚骨魚介つけ麺が生まれた。

その後、「とみ田」「六厘舎」「TETSU」なども続々オープン、濃厚豚骨魚介つけ麺は瞬く間に大ヒットとなり、ブームが訪れ、今に至るのである。

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