「生徒を伸ばしてくれる大学」ランキング100

1位東北大、2位が東大、3位は金沢工業大学

トップは東北大だ。高校の進路指導教諭の意見を見ても、「学生に対する人材育成プログラムの充実」(宮城・県立高)、「少人数教育や女子教育に力点を置き、生徒の個性を伸ばしている」(群馬・県立高)、「学生一人ひとりに対して丁寧な指導をしている」(三重・私立高)と、入学してからの教育力の高さを指摘する声は多い。予備校関係者によると「東北大は推薦、AO入試の定員が多く、こまめに高校を回って説明している。そのため、進路指導教諭の東北大への理解が進んでいる」という。

2位には東京大が入り、国立の難関大学2校が上位を占めた。東京大についても「教養教育を重視し、人間的バランスを取るような指導をしている」「教授陣のレベルの高さ」などを指摘する意見が多かった。東京大も最近では大学説明会を開催し、大学への理解を広げている。トップ2校はそもそも入学者のレベルが高いが、その学生をさらに伸ばす教員の研究力、教育力の高さを評価されているようだ。

産業能率大がベスト10に入った理由

3位は金沢工業大。面倒見のよい大学として知られる。初年次教育に力を入れ、それが就職にも結びついている。基礎、基本をしっかり学び直せる制度があるのも、大きなポイントだ。

4位は東京理科大、5位は国際教養大、6位は京都大、7位は早稲田大と続く。東京理科大は進路指導教諭から、「伝統的に進級が難しい大学」との意見があり、そうしたことも学生を伸ばしているという評価につながっている。

一方、小規模ながら10位に入ったのが、産業能率大。昨年の17位からランクアップした。産業能率大は経営と情報マネジメントの社会科学系2学部の大学だ。キャンパスも東京の自由が丘と神奈川の湘南にある。文科省が推奨し、大学だけでなく、小・中・高にも導入が進むアクティブラーニングの草分け的存在だ。課題解決型のPBL(Project Based Learning)授業にも力を入れ、横浜DeNAベイスターズの2軍戦をプロデュースする授業まである。学生がチケットのもぎりから観客動員、試合中のイベント運営まで行う。そうした社会との連携の中で学生を伸ばしている。

入試企画部の林巧樹部長は「スチューデント・アシスタント制度を活用して、ゼミの授業で2年生が1年生を、3年生が2年生をというような形で、先輩が後輩の面倒を見ることに力を入れています。後輩が分からないことを先輩が教えることによってどちらも伸びていきます。ほかにも学生の発案による英会話、プレゼンテーションの上手なやり方などを、学生が学生に教える形で進めるなど、学生支援センターなども学生中心で行っていることが評価されたのではないでしょうか」と語る。

入学後の学生を伸ばしていくには、大学・学部によって違うが、さまざまな方法がある。それを各大学は、毎年、工夫しながら教職員一体となって進めている。大学にはどういった授業があるかを知ることも大切だが、どのように身につけさせているかも、大学選びでは押さえておきたいポイントといえそうだ。

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