iPhoneを海外旅行で安く賢く便利に使う方法

1日980円で使えるプランもある

「設定」の「キャリア」から、利用するキャリアを手動で選ぶようにしたい(筆者撮影)

このサービスはあくまでSprintに接続したときだけのもので、米国でほかのキャリアにつながっていると受けられない。この際に、データローミングがオンになっていると、通常の国際ローミング扱いになり、最大で1日2980円の料金がかかってしまうことがある。気づかず使っていると、あとで請求額を見て驚くはずだ。

このようなトラブルを防ぐために、海外渡航時は、接続するキャリアを固定しておくことをオススメする。通常は「自動」になっており、電波の強さに応じて利用するキャリアが変わるからだ。キャリアを固定する方法は、「設定」から「キャリア」を選び、「自動」のボタンをオフにすればいい。するとネットワークのサーチが始まり、接続できるキャリアの一覧が表示される。ソフトバンクのアメリカ放題なら、その中からSprintを選べばよい。

キャリアの固定に関しては、ソフトバンク以外でも使える設定のため、覚えておいて損はないだろう。接続したキャリアがその国で3番手、4番手だと、どうしてもエリアが狭くなったり、速度が十分出なかったりすることがある。日本は格段にエリアの整備が進んでいる国で、キャリアごとの差に気づきにくいかもしれないが、海外では建物や地下に入ると通信できなくなることも珍しくない。そのようなときに、上記の設定を使えば、キャリアを手動で選ぶことができる。

国際ローミングサービスの料金は、接続キャリアが変わっても適用され続けることが一般的。980円の料金さえ払えば、接続先のキャリアは問わないため、どうせ使うなら、最も電波が強いところを選んだほうがいい。日本ではあまり触れることがない設定項目のため、渡航前に覚えておくようにしたい。

3.「格安SIM」ユーザーの場合

ここまでは大手3キャリアの話だが、格安SIMのユーザーの場合は、海外渡航時に準備が必要になってくる。国際ローミングはキャリア同士が取り決めを交わさなければならず、技術上も、現在の仕組みでは、格安SIMを提供するMVNOがそれを行うのが難しい。そのため、ほとんどの格安SIMが、データローミング非対応になっている。普段と同じSIMカードを使って、海外でデータ通信まで行うというのが難しいのだ。

では、格安SIMのユーザーは、海外渡航時にどうすればいいのか。方法は主に3つある。最も簡単で、事前に準備できるのが、ローミング用SIMカードを使うこと。IIJやmineoや楽天モバイルなど一部の大手MVNOは、海外にあるローミング専用キャリアと提携し、海外用のSIMカードを販売している。たとえば、IIJの「海外トラベルSIM」は、3850円で500MBのデータを使うことができる。節約しながら使えば、1週間程度は通信できるはずだ。ただし、この場合、iPhoneはSIMフリー版かSIMロック解除済みでなければならない。

SIMロックがかかっていないiPhoneを持っているなら、現地のキャリアが販売しているSIMカードを買う手もある。多少の語学力は必要になるが、旅行者向けのプリペイドSIMカードを販売することも徐々に一般的になりつつある。たとえば、筆者が今いる米国では米国2位のキャリアのAT&Tが、基本料1日2ドル、100MBデータ通信をするごとに1ドルという料金プランのプリペイドSIMカードを販売している。100MBで済めば、1日3ドルしかかからない計算で、10日程度の渡航なら、かかるコストは30ドル程度。上記の海外用SIMより手間はかかるが、そのぶんお得だ。

空港などでカウンターを見かけることもあるが、Wi-Fiルーターをレンタルするのも手だ。渡航先によって料金は異なるが、たとえばビジョンの「GLOBAL WiFi」なら、米国で1日250MB使える通常プランが1日1170円となっている。Wi-Fiルーターを別途持ち歩かなければならないなど、荷物が増えて充電なども煩雑になるが、海外でデータ通信できる心強さを取るなら、渡航前に借りておいたほうがいいだろう。

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