薬局の人手不足が招く恐怖のシナリオとは? 他のどの業界と比べてもその問題は深刻だ

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特に人口の少ない郡部や中山間地などでは、薬局の人材不足が慢性化している(写真は東洋経済編集部)
当記事は「CBnews」(株式会社 CBnews)の提供記事です

人手が足りない。いまの日本では、ほとんどすべての業界がこの悩みを抱えている。もちろん、調剤薬局も例外ではない。というより、他のどの業界と比べてもその問題は深刻といえるかもしれない。

慢性化している薬局の人材不足

その深刻さを裏付けるデータがある。医療や介護のニュースを手掛けるCBnews社では今年1月から2月にかけて、薬局経営者に対し、人材確保に関するアンケート調査を実施した。

このうち、「現在までどのくらいの期間、薬剤師の採用に困っているか」を尋ねた質問では、5年以上と回答した経営者が4割近くに達した。年単位で人材確保に苦しんでいる経営者は、全体の6割余りを占めた。

こうした慢性的な人材不足が解消されないと、調剤薬局の運営はどうなってしまうのか――。日本M&Aセンターの渡部恒郎・業界再編部長は、次のように指摘する。

「まず、起こることは過重労働。薬局に残った数少ない薬剤師は、いつまでたっても解消されない重い労働に苦しみ続けることになるでしょう」

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