「心の免疫力」がどんどん高まる5つの習慣

折れない心をつくる簡単な方法、教えます

一方、自己肯定感を高めれば、心の免疫力が強化されて多少のことではへこたれなくなります。

このような説明を聞かなくても、「自分を好きになれるのであれば、そのほうがいい」と多くの人は感覚で知っているでしょう。「自分を好きになりたいのになれない」、自己肯定感の低い人はつねにその気持ちの中で揺れ動いているのではないでしょうか。

人は誰でも、自分を厳しく見てしまいがちです。時には自分の行動を省みて反省することも大切ですが、罵声が人に悪影響を与えるのと同じように、自分自身への過度な批判やダメ出しを行うことは、自分に悪影響をもたらすだけです。

私は人種のるつぼであるニューヨークでクリニックを開いています。実に多種多様な患者がクリニックを訪れますが、上記の話をすると、「自分を甘やかしてしまえば、さらにダメな人間になるのでは?」と不安げに聞く人がいます。しかし、自分に批判的であることは自分を律していることにはなりませんし、自分に優しくすることと甘やかしは違います。さまざまな研究により、自分に優しくしたほうが心の免疫力が高まり、物事がうまくいくことは明らかになっているのです。

また、「自己肯定感を高く持ちすぎれば、自己愛の強い人間になってしまうのでは?」という質問をする人もいますが、その心配は無用でしょう。自己愛が過度に強い人は、そもそもそんな心配などしないタイプの人間だからです。

ネガティブフィードバックの多い環境から逃れる

自己批判の強い人がなぜそのような状態になったのか、人によって実にさまざまな要因が考えられます。数々の環境や性格などが複雑に絡み合っているため、要因をひとつに絞るのは難しいところです。

ただ、私が診療する患者に多く見られるのは、周囲からの“ネガティブフィードバック”が非常に多い環境にいるというパターンです。

それは、家族や配偶者、友人、ボスだったりしますが、サポートをしてくれる支援型の人々がいる一方、非常に批判的でネガティブな言葉をぶつける人々もいます。

そういう人たちの中でつねに批判されたり叱責され続けていると、自分自身も「私はダメなヤツなんだ」と思ってしまうのです。

先日も、「私の友人はみんな、私に対して非常に批判的だということに気づいた」という患者がいました。私が「では、なぜそんなことを許すのですか?『やめて』と言わないのですか?」と聞いたら、「私自身も『彼らの言うとおり、自分はだめなヤツだ』と思っているから」と言うのです。

彼は自己評価が低いばかりに、ネガティブな言葉を投げつけられたり、不当な扱いを受けるのは当然のことなのだと思い込んでしまっているのです。

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