「心の免疫力」がどんどん高まる5つの習慣

折れない心をつくる簡単な方法、教えます

しかし、相手に尊重してもらうためには、自分を尊重してほしいと伝える必要があります。人というものは、必要以上の努力をしないものですから、雑に扱っても許されるなら、つい行動が雑になります。「やめて」と言わない相手には「やめなくていい」のだと思ってしまうのです。

ただし、そんな言葉に耳を傾けてもらえない、関係性をさらに悪化させてしまうというような状況であれば、無理に伝えようとする必要はないでしょう。ただ、そんな人々からそっと離れればいいだけです。

彼らから逃げることは、決しておかしなこと、悪いことではありません。たとえば、足を骨折したときに、つねにその足を踏みつけてくる人がいたら、当然そこから逃げますよね? そこにとどまる理由はありません。それと同じことです。

自己肯定感を高めるべく努力しても、周りからつねに攻撃をされているような状態ではそれは無理ですから、そこから離れることは必須なのです。

このように、体に置き換えてみるとわかるように、私たちは体の不調には適切に対処できても、心の不調となると急にお手上げ状態になります。

足を骨折した人に「歩いてみなよ。そんなの足の持ちようさ」とは決して言わないのに、落ち込んでいる人に対しては「気にするな。そんなの気の持ちようさ」と言ってしまう。体に比べて、心はないがしろにされがちです。それは、心の手当ての方法をこれまで学んでこなかったからにほかなりません。

ケアの仕方どころか、私たちは自分の心の痛みにすら鈍感です。まずは、自分の心が踏みつけられて傷んでいることを自覚することが必要です。

ここで、私がリサーチしてきたさまざまな心の問題に関する研究の中から、実際に自分や患者に施してみて効果があった“自分を嫌いになってしまったとき”に有効な方法のうち、ひとつをご紹介します。

折れない心をつくるエクササイズ

<手当て 自分の強みを確認する>

ポジティブな言葉や体験は、自己肯定感を高めるために必要な要素です。しかし、自己肯定感が低い人は、人に褒められるのが苦手です。肯定的な言葉をもらっても素直に受け取ることができず、余計に混乱してしまいます。

ですからまずは、自分で認識できる長所を探すところから始めましょう。どんな人にも、少しくらいはいいところがあります。たとえば、うそをつかない、人を裏切らない、仕事をさぼらない、などは立派な長所です。すてきな家族に恵まれていたり、得意なスキルがあることも強みになります。

「自分にはこんな強みがある」という気づきは、いろいろな場面で心を強くしてくれます。たとえば上司にひどく怒られたとき、仕事のことで自信を持つのは難しいかもしれませんが、「すてきな友達がいる」「子どもに優しい」「キルトを縫うのが得意」などの強みを思い出すだけで気分の落ち込みを軽減できます。

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