3)田中駅【長野県(しなの鉄道)】
旧信越本線の軽井沢~篠ノ井間が第三セクターに転換して誕生したのが、しなの鉄道。そのうち、小諸から長野方面に向かって2つ目が田中駅である。レストラン列車「ろくもん」に乗車したときは、田中駅でしばらく停車したので、風格ある駅舎や駅前広場あたりを散策することができた。駅舎入口に掲出されていた「田中驛」という木製の駅名標が印象的だった。余談だが、放送関係の仕事をしている知人の田中さんが、この駅で結婚式を挙げている。
4)中村駅【高知県(土佐くろしお鉄道)】
国鉄土讃線の延長として中村線の名称で中村駅(高知県)までが開通したのが、1970年。その後、土佐くろしお鉄道に転換され、宿毛駅まで延伸する1997年までの間、長らく終着駅だった。利用数などを勘案して宿毛行きの特急列車は少なく、「南風」「あしずり」「しまんと」の終着駅となっていて、岡山や四国の行先表示板では、中村駅はよく知られた駅名である。
中村駅の駅舎は、2010年3月に大改装し、地元特産の四万十ヒノキを多用した洒落た建物となった。そのデザインは、鉄道に関する国際的なデザインコンペのブルネル賞をはじめ、建築やデザインに関する内外の賞を多数受賞し、注目を集めている。
かつては全国に4つあったが…
5)吉田駅【新潟県(越後線・弥彦線)】
新潟県内を走るJR越後線と弥彦線の中ほどにある拠点駅。どちらの路線も全線を走破する列車が少なく、ほとんどの列車が吉田駅で折り返すことになる。列車本数が少ないけれど、各方面へ向かう列車相互の乗り継ぎは比較的良好で、発車時刻になると電車が4本並び、一時ホーム上が賑わう。
かつて、吉田駅はこの駅以外にも全国に4カ所あったけれど、すべて駅名が変更となった。JR飯田線と名鉄の豊橋駅が、1943年までは吉田駅だったことを知る人は多くないであろう。なお、近鉄けいはんな線にある吉田駅(東大阪市)は「よした」と読む。
6)佐々木駅【新潟県(白新線)】
新潟駅と新発田駅を結ぶ白新線の駅。日本海縦貫線と呼ばれる大動脈の一部となっているため、貨物列車や特急列車が通過する。白新線の列車は、一部が越後線から直通する。
私事だが、数年前に越後線の電車を新潟駅で降りた時、うっかりクレジットカードを紛失してしまった。その電車は白新線に直通したのだが、数日後に、佐々木駅の駅員さんから紛失したカードが佐々木駅のホームで見つかったとの連絡が入った。なぜ、佐々木駅に落ちていたのか謎であるが、親切な駅員さんがわざわざ送り届けてくれ感激した。佐々木駅というと、そのことを思い出す。
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