9)宮本武蔵駅【岡山県(智頭急行)】・吉備真備駅【岡山県(井原鉄道)】
日本では珍しく人名そのものを駅名としている駅がある。いずれも岡山県にあり、ひとつは第三セクター鉄道の智頭急行にある宮本武蔵駅。近くに宮本武蔵の生誕伝承地といわれる「武蔵の里」があるためである。智頭急行は、京阪神からの特急「スーパーはくと」、岡山からの特急「スーパーいなば」が多数走っているけれど、いずれも宮本武蔵駅は通過してしまう。鳥取へ列車で向かう時には乗る機会の多い路線なのに、見過ごしてしまいがちな駅で残念だ。1時間に1本程度の各駅停車でのんびり訪れたい。
もうひとつは、やはり第三セクターである井原鉄道の吉備真備駅。奈良時代に活躍した政治家で遣唐使として海を渡り、日本史の教科書にも登場する有名な人物、吉備真備の故郷であることに由来する。駅名標には、遣唐使の舟に乗っている吉備真備のイラストが描かれている。井原鉄道も智頭急行と同じく非電化で、1両のみのディーゼルカーが停車する。
筆者の「聖地」は大阪に!
10)野田駅【大阪府(大阪環状線・阪神本線)】
最後に筆者の姓野田という駅。JR大阪環状線に大阪駅から内回り電車に乗り2つ目。福島の次が野田である。高架駅で地上に降り立っても駅舎らしきものはなく、駅名の看板のみが架かっていた。駅前は雑然としていて、いかにも下町といった感じだった。
地下鉄千日前線も通っているけれど、こちらは野田駅ではなく玉川駅。この地下鉄千日前線に一駅乗ると終点野田阪神駅で、地上に出ると阪神電鉄の野田駅がある。阪神野田でも野田阪神でもなく、ただの野田駅。大阪環状線の野田駅とは離れているのに単に野田駅とは紛らわしくて、よそ者は混乱するのだ。
そういえば、JRの野田駅は、大阪駅から近いにもかかわらず、昼間は電車が15分毎にしか停まらない。電車はひっきりなしにやってくるのに、大和路快速、関空・紀州路快速はいずれも通過。3本に1本しか利用できないのだ。私にとって「聖地」みたいな駅なのに残念である。
以上はほんの一例であるが、各自の姓名の駅がないか探し、見つかったならば訪問してみるのも一興であろう。
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