都内駅「利用者増減率」トップ50・ワースト50

5年で約10倍も増えたのは意外な駅だった

東京メトロ副都心線の各駅は、東急東横線との直通運転開始以降利用者数が大幅に伸びた(写真:hide0714 / PIXTA)

東急東横線渋谷駅の地下化による東京メトロ副都心線との相互直通運転開始、新交通システム「日暮里・舎人ライナー」の開業など、この数年の間に大きく変化した首都圏の鉄道網。乗り入れによる運転系統の多様化や沿線の開発などに伴う発展で、混雑の度合いや駅の様子も変わりつつある。

では、果たしてこの数年の間に、利用者数が増えた駅、減った駅はどこなのか、そしてどの程度の増減があったのか。東京都内のJR・大手私鉄・地下鉄の駅を対象に、2009年度と2014年度の利用者数を比較してみた。

鉄道各社は公式サイトなどで各駅の乗降客数を公表しているが、ここでは東京都がまとめている「東京都統計年鑑」の数値を使用した。駅利用者数のデータは、大手私鉄などが「乗降人員」を公表しているのに対し、JRは「乗車人員」のみのデータを公表している。このため、比較にあたってはJRの駅利用者数は乗車人員を2倍した数値を用いた。また、2009年当時に開業していなかった駅(羽田空港国際線ターミナル駅など)とデータのない無人駅については、ランキングに含めていない。

増加率トップは意外な駅

2009年度から5年間の利用者増加率上位には、2013年春に東急東横線との相互直通運転を開始した東京メトロ副都心線各駅とその接続駅のほか、ゆりかもめ、りんかい線、東京メトロ有楽町線など、臨海部の駅が目立つ結果となった。副都心線は直通運転による利便性の向上、臨海部は開発の進展や人口の増加が利用者増に直結している。また、これまで鉄道空白地帯だった地域の足として2008年に開業した「日暮里・舎人ライナー」の各駅も高い伸び率を見せている。

増加率がもっとも高かったのは、ゆりかもめの「市場前駅」(江東区)だ。同駅が開業したのは2006年3月。駅名からも分かる通り、築地から移転して今年11月に開場する予定の豊洲新市場の最寄り駅として設けられた。

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