無味乾燥と思われている通勤電車にも、最近は秀逸なデザイン、洒落た車内インテリアなどでアピールする魅力的な車両が増えてきた。とはいえ、一般的な車両に混じって走っているものもあり、乗り合わせるのは偶然によることも多い。
そんな、「乗れたらラッキー」と思わせる快適な通勤電車を首都圏を中心にピックアップしてみた――。
まだ1本だけ!首都圏の新たな顔
2015年11月より運転を開始したJR山手線の新型車両。デビュー早々に次世代車両制御システムINTEROSの不具合で故障し、がっかりさせたが、2016年3月の再デビュー後は、順調に走っている。先日、2017年春からの量産車投入も発表された。
その特異な風貌もさることながら、車内に設置されたデジタルサイネージ(電子看板)がユニークで、3つの連続した画面を使った動画など見ているだけで退屈しない。また各車両の車端部にあるフリースペースも床の塗装が目立つ。とりあえず1編成のみの運行なので、出会えたらラッキーといえる。
相模鉄道が2016年春より運転を開始した9000系のリニューアル車は、YOKOHAMA NAVYBLUEの新塗装で注目を集めている。車内も、昼と夜で色調が変化する調光機能付きの照明が画期的であるとともに、10両編成のうち2両(5号車と8号車)あるセミクロスシート車の向かい合せの4人掛けボックス席をイギリスのスコットランド製の本革クロスシートとした。
とりあえず1編成だけだが、2016年度中にさらに2編成リニューアル。順次増やしていくとの話だ。まだまだ、地域限定の路線だが、2018年以降にはJRや東横線との直通運転により、都心への乗入れが予定されている。首都圏では大々的に注目を浴びる車両となる日も近づいている。
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