都内駅「利用者増減率」トップ50・ワースト50 5年で約10倍も増えたのは意外な駅だった

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駅が先行して開業したため、周辺には目立った施設はなく、利用者数はゆりかもめの16駅の中でも最下位。開業からしばらくの間は1日の利用者数が50人程度と都市部としては異例の少なさだったことから、一部の鉄道ファンには「都会の秘境駅」とも呼ばれる。

だが、市場の開場が近づくにつれ周辺には次第に建物が姿を現し、利用者数も絶対数は少ないものの増加率では他の駅を圧倒する数値となった。今年秋の開場以降はさらに利用が伸びるのは確実で、今後も利用者数の増加率では「出世頭」となりそうな駅だ。

相互直通運転の開始で利便性が向上

東京メトロ副都心線の各駅では、渋谷駅はもちろんのこと、都営大江戸線との乗り換え駅である「東新宿駅」も伸びが著しい。同駅には駅と直結した複合施設「新宿イーストサイドスクエア」も2012年に開業している。副都心線の開業そのものは2008年の6月だったが、相互直通運転の開始による利便性の向上で利用者が急増したことがわかる。

増減率ランキング上位の多くを23区内の駅が占める中、郊外である多摩地区で11位と健闘しているのがJR南武線の「西府駅」(府中市)だ。同駅は2009年3月に開業した新しい駅で、都内の新駅としては1997年に横浜線に開業した「八王子みなみ野駅」(八王子市)以来だった。

郊外で増加率が高い駅としてはこのほか、JR八高線の「北八王子駅」(八王子市)、多摩都市モノレールの「高松駅」(立川市)、西武拝島線の「西武立川駅」(立川市)が入っているが、全般的に増加率が高いのは都心部か都心に近い路線となっている。ランキング外の駅も含め、全駅で利用者が増加したのは、日暮里・舎人ライナー、東京メトロ南北線、副都心線、都営地下鉄浅草線の4路線だった。

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