首都圏の鉄道における朝のラッシュは考えるだけで気が重くなる。とくに便利な都心部に住もうと思うと、職場や学校まで僅かな距離とはいえ、乗りこむのが大変な満員電車を利用しなければならない。
そんなとき、ほぼ座れる電車があればいいのにとは誰もが思うこと。夢みたいな話だが、最寄り駅が始発となる電車があれば、それも可能だ。調べてみると、意外な駅が該当する。春を迎え、新しい職場や学校へ通うために住まいをどこにするか思案している人には、こうした駅の近くも選択肢となるのではないかと思い、リストアップしてみた。
2路線とも始発がある「穴場」
1)清澄白河駅(東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄大江戸線)
大手町まで東京メトロ半蔵門線で平均所要時間8分という好立地の清澄白河駅(江東区)。実は、朝ラッシュ時にこの駅始発の電車があるのだ。
半蔵門線は、渋谷付近と押上付近では利用者数の差が大きいため、電車の本数調整をするために清澄白河駅で渋谷方面に折り返す電車が設定されている。このため、この駅の利用者は、はからずも楽に座れる始発電車の恩恵を受けられるわけである。朝の7時台に3本、8時台に4本の渋谷方面行き始発があり、大手町あたりに9時までに到着したいなら利用価値は高い。
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