4)富士見ヶ丘駅(京王電鉄井の頭線)
吉祥寺駅と渋谷駅を結ぶ京王井の頭線は、朝のラッシュ時を過ぎると急行と各駅停車が交互に運転され、基本的に途中駅発着の区間運転はない。だが、朝は車両基地の最寄り駅となる富士見ヶ丘駅(杉並区)始発の電車が、渋谷に向けて多数運転される。とくに8時台は壮観で、05分から47分まで1本おき、ほぼ5分に1本始発電車があり、渋谷方面へ向かう人にとってはありがたいことだ。この時間帯は全列車が各駅停車なので、永福町駅での急行待避はない。渋谷まで約22分間座って行けるのは楽である。
5)蒲田駅(JR京浜東北線)
首都圏のJR各線は、都区内にあるターミナル以外の駅で折り返す列車はほとんどないけれど、例外的なのが南北に走る京浜東北線である。赤羽、東十条(ともに北区)、蒲田(大田区)の各駅が始発となる電車が設定されている。
その中で、比較的本数があってラッシュ時に使えそうなのが、蒲田駅であろう。朝の北行(大宮方面)は、蒲田始発が7時台に6本、8時台に4本ある。乗り換えなしで新橋までの平均所要時間は18分、東京駅まで22分だから、便利な駅と言えるだろう。
板橋区内、2つの便利な駅
6)成増駅(東武東上線)
埼玉県内から都心に向かう東武東上線は混雑することで知られているが、同線では都区内の端となる成増駅(板橋区)折り返しの電車が設定されている。各駅停車のみで7時台は5本、8時台は3本ある。もっとも、場合によっては途中駅で準急や急行に2回抜かれるので、所要時間は21~27分かかる。余談だが、1本だけ上板橋始発の池袋行きという各駅停車があるのは興味深い。
7)高島平駅(都営地下鉄三田線)
三田線の終点は西高島平駅だが、その2つ都心寄りが高島平駅(板橋区)である。巨大な高島平団地の中心となる駅で、乗降客数は新高島平駅、西高島平駅に比べると格段の差がある。従って、高島平駅で折り返す電車があっても不思議ではない。車両基地である志村車両検修場の出入りの関係もあって、7時台に6本、8時台に3本の始発電車の設定があるのは通勤客には好都合だ。乗り換えなしで大手町までの平均所要時間は31分、三田までは40分である。
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