中央線快速「運行ダイヤ」はこうして作られる 土休日に特快を増やす「配給列車」とは何か

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中野―三鷹間の総武線直通電車には地下鉄東西線直通の電車も混じる(撮影:塩塚陽介)
鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2017年2月号記事「中央線快速の真実」の一部を抜粋して掲載します。

現在の中央快速線は2013年3月改正のダイヤが基本になっており、2016年3月改正で一部が修正されている。

この2013年3月改正は三鷹―立川間の高架切り替え完了を受けたもので、2010年に201系からE233系への車両置き換えが完了して性能が向上していたことから、新宿―八王子間の最高速度が時速95kmから時速100kmに引き上げられた。これにより特別快速の新宿―八王子間が3分短縮され、最短33分となった。東京―高尾間は最短55分である。

1時間に最大30本を運行

2013年3月改正は日中のパターン変化が柱だった。以前の特快は毎時4本(中央3、青梅1)だったが、これが平日は毎時5本(中央4、青梅1)、土休日には毎時6本(中央4、青梅2)となっている。この特快増発に伴い、快速は日中1時間当たり10本から、平日9本、土休日8本となった。

一方、2016年3月改正は青梅線では朝の河辺折り返しを青梅に延長したり、朝晩の線内列車の両数を一部増強する動きがあったものの、全体的には中央線ダイヤの見直しが主要なテーマだった。すなわち快速は、平日朝ラッシュ後の移り変わり時間帯に東京―武蔵小金井間で上下各1本を削減、平日・土休日ともに日中の立川―高尾間においては高尾発着を八王子・豊田・立川発着に短縮するなどで、毎時1~2本が削減された。

このような現況を念頭に置いて、さらに中央線ダイヤが秘めた内容を探るため、JR東日本の輸送担当者に話を聞いた。具体的な計画は八王子支社が担当している。

中央線において1時間最大30本もの列車を運転する基盤に、駅の両面交互発着がある。三鷹―立川間の高架化計画において、東小金井、武蔵小金井、国立の3駅の上り線を島式2線とした。中央快速線では、以前から朝ラッシュ時に新宿、中野、三鷹、国分寺の4駅で両面発着を行っていた。

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