「社会人と学生」の友人関係は成立するのか 「立場の違い」で悩むのはやめよう

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自分は社会人だからということで、自ら関係を崩すようなことをされてはいませんか? 学生の友人たちを友人として本当に見ているのでしょうか? 就職活動がスムーズにいったということですが、それを就活に苦労している友人に自慢したり、社会人とはみたいなことを語ったりしていませんか?

ご自身に非がないということであれば、一時的に悪化した関係も就職活動が過ぎれば回復するでしょうから、問題はまったくありません。そうでないかぎりは、根本的に関係に傷が入ったと考えるべきで、一時的な関係の悪化ではすまないでしょう。

思いやりをもって「友人として」接するべき

いずれにせよ、ご友人たちが一般的にはつらい時期である就職活動を乗り切ろうと奮闘されているわけですから、ここは一歩先に社会人としてデビューした板倉さんのほうから思いやりをもって「友人として」接するべきでしょう。社会人としてではなく、「友人として」です。

関係を崩すのはどちらかをきっかけに双方に問題が生じるからですが、いただいた文章を拝見するに、板倉さんとしては何かご友人たちにされたり、言われたりしたわけではなさそうです。

仮に板倉さんがそういったきっかけを作ってしまったのであれば、社会人として反省し、友人として接しましょう。本当の友人関係ならば一時的な疎遠状態で終わるはずですから、心配は無用です。

相手との距離感をつかみ、良好な人間関係を築くのも社会人の基本ですよ。

板倉さんがご自身と周りを見つめ直し、良好な友人関係を取り戻されることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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