ついに大改正!「新ゴルフルール」の衝撃

ペナルティ基準が変わり、ボール探しも短縮

たとえば、昨年の全米オープン最終日、ダスティン・ジョンソンは優勝争いの真っ只中で前代未聞のルール上の"事件"に巻き込まれ、「ホールアウト後に1罰打が科されるかもしれない」という曖昧な状況下でプレーを続ける羽目になった。

5番グリーンでボールが不可抗力で「動いたのか」、それともジョンソンが「動かしたのか」。その判断がその場で即座に下せなかったために、そんな"事件"に発展した(結果的には、1罰打を科されたが優勝)のだが、新ルールでは、明らかに誰かが動かした場合を除き、こうしたケースはノーペナルティになる。

昨年の男子ゴルフ・全米オープンで優勝したダスティン・ジョンソン(右)。ルールをめぐる"事件"後の会見だっただけに、祝福ムードよりも緊張感が上回っていた(筆者撮影)

スロープレー撲滅に向けて、新ルールはこう変わる

グリーン上で抜かれていない(アテンドもされていない)状態のピンフラッグ(旗竿)にパットしてボールを当ててしまった場合も新ルールではノーペナルティ。パットのライン上にでこぼこなどがあるときは、それがボールによってできたか、それともスパイクの跡なのか、あるいは動物によって作られたものなのかの判断に迷うことなく、すべて修復してOKになる。

ハザード(バンカーや池などの障害地)内でルースインペディメント(落ち葉や木の枝、石といった固定されていない自然物)を動かしてもOK。誤って地面や水面、砂面にクラブが触れてしまってもノーペナルティ。とはいえ、バンカー内で明らかにボールの手前にクラブをソール(意志を持って地面につけた)した状態から打つのは、さすがにNGのままだが、これは「バンカーからショットするというチャレンジを維持するため」だそうだ。

ボールがプレー不可能な場所(ハザードを含む)に行った時の救済で、プレーを続けるための「ドロップ」処置を行う際に、最後にボールが横切った地点やニアレストポイント(プレー可能な最も近い地点)などを決めるとき、「プレーヤーの判断を尊重する」ことが新たに記されている。これは試合で選手たちがルール委員を毎回呼んで進行が遅くなっている現状を改善することが期待されているようだ。

「ペース・オブ・プレー」を改善すること、いわゆるスロープレーの撲滅はプロアマを問わず、ゴルフ界の全世界的な課題だが、新ルールもその点を大いに考慮し、ボール探しは現行の5分から3分へ短縮される。

そして、今年の全英アマチュア選手権のストローク予選で試験実施することがすでに決まっている「レディゴルフ(Ready golf)」を、新ルール下ではストロークプレーで取り入れることになる。「レディゴルフ」とは、これまで「ホールから遠い人から先に打つ」とされてきた打順を「準備できた人から先に打つ」にするというもの。

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