ついに大改正!「新ゴルフルール」の衝撃

ペナルティ基準が変わり、ボール探しも短縮

そしてもう1つ、ドロップ処置を行う場合、現行ルールでは肩の高さからボールを落としているが、新ルールでは地面のすぐ上方からでOK。提言された新ルールには、すべて「より簡単に、よりシンプルに、リラックスして」というメッセージが込められている。

これだけ多岐に渡るルール変更が提言された背景には、ゴルフ人口の減少によるゴルフ業界の低迷という現実がある。

現行ルールは「難しすぎ」でゴルフ人口が減少

NGF(ナショナル・ゴルフ・ファウンデーション)が発表した2015年の統計によると、米国のゴルフ人口は前年度比で60万人の減少傾向。なぜ、ゴルフ離れが起こるのか。その原因のトップ2が「ルールが難しすぎる」と「時間がかかりすぎる」だそうだ。

だからこそ、ルールを分かり易くする提言が出された。ルールをシンプル化し、スロープレーの改善につながれば、それはプロの試合の時間短縮につながる。そして、一般ゴルファーにとっても試合観戦時間やプレー時間の短縮につながり、結果的にゴルフに親しみやすくなる状況を作り出せるのではないか。そして、多忙な現代人のライフスタイルに即したゴルフの近代化につながるのではないか。それが今回の新ルールの提言の根本にある期待と狙いなのだ。

メキシコ選手権の会場では、世界ランク1位のダスティン・ジョンソンが「いくつかのルールを変えることは、いいことだと思う。少なくとも去年の僕のような経験をしなくて済むのはいいこと。いくつかのルールが複雑なのも確かだ」と、昨年、自身が全米オープンで巻き込まれたトラブルを引き合いに出した上で、好意的なリアクションを示した。

米国の人気選手、リッキー・ファウラーも「アベレージゴルファーやウイークエンドゴルファーにもわかるようにルールをシンプル化するのはいいこと」と賛成意見を語った。

世界ランキング50位以内を狙う谷原秀人は「分かりやすくなるなら、若い世代のためには良いこと」と大幅なルール改正を高く評価した(筆者撮影)

日本の谷原秀人は「ここまで変わるのはびっくり」と、まずは驚きの反応。そして、谷原自身、日本ツアーでルール上の"事件"に遭遇した経験が「いっぱいありますよ」と当時の憤慨を蘇らせながら語った。

そして、「球探しが3分はきわどいけど、マイナス方向のチェンジはそれだけだし、それ以外はいいんじゃないですかね」

「僕らの世代は今のルールで悔しい想いをたくさんしてきたけど、若い世代のためにルールがわかりやすくなるなら、それは良いことです」と、きわめて好意的だった。

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