震災翌日の「読めない」新聞
作品の中には日々のニュースから感じたことを形にしたものも多い。『春―翌日の朝刊一面』は、東日本大震災の翌朝の新聞を描いた作品。文字が見えないから余計に痛ましい状況が思い起こされる。
時事的な出来事から生まれた作品には、ブルックリン橋からワールドトレードセンターの夜景を望む『ニューヨークの星』、『ブッシュ大統領に話しかけるキリスト』、噴火した後の富士山を想像した『噴火後の富士』などもある。
絵画のほかに、会場の東京都美術館を設計した建築家、前川國男に捧げる作品や、安価なプラスチック製品をあえて象牙で作ったもの、手や足を使って体験する作品もあり、一つひとつが刺激的。本人による丁寧な解説がつけられていて、最後まで退屈することのない展覧会だ。
7月23日(火)~9月29日(日)
東京都美術館 ギャラリーA・B・C
東京都台東区上野公園8-36
TEL 03-3823-6921
9:30~17:30(金曜は21:00まで、入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜、9月17日、9月24日(9月16日、9月23日は開室)
一般800円
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら