ドラえもんと17世紀画家がコラボ? 名画と空想の化学反応!福田美蘭が面白い

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震災翌日の「読めない」新聞

『春―翌日の朝刊一面』 2013年 作家蔵
撮影:上野則宏

作品の中には日々のニュースから感じたことを形にしたものも多い。『春―翌日の朝刊一面』は、東日本大震災の翌朝の新聞を描いた作品。文字が見えないから余計に痛ましい状況が思い起こされる。

時事的な出来事から生まれた作品には、ブルックリン橋からワールドトレードセンターの夜景を望む『ニューヨークの星』、『ブッシュ大統領に話しかけるキリスト』、噴火した後の富士山を想像した『噴火後の富士』などもある。

絵画のほかに、会場の東京都美術館を設計した建築家、前川國男に捧げる作品や、安価なプラスチック製品をあえて象牙で作ったもの、手や足を使って体験する作品もあり、一つひとつが刺激的。本人による丁寧な解説がつけられていて、最後まで退屈することのない展覧会だ。


「福田美蘭展」

7月23日(火)~9月29日(日)

東京都美術館 ギャラリーA・B・C
 東京都台東区上野公園8-36
 TEL 03-3823-6921
 9:30~17:30(金曜は21:00まで、入室は閉室の30分前まで)
 休室日:月曜、9月17日、9月24日(9月16日、9月23日は開室)
 一般800円


 

仲宇佐 ゆり フリーライター

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なかうさ ゆり / Yuri Nakausa

週刊誌のカルチャーページの編集・執筆を経て、美術展、ラジオ、本などについて取材、執筆。全国の美術館と温泉をめぐり歩いている。

 

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