西野亮廣「僕ならスマホ授業を全面解禁する」

学校を「楽しい化」する秘策、教えます。

藤原:僕もそう思います。高校以上では、授業でスマホを使わないのはありえないですね。

授業にスマホを使わない2つの理由

藤原:実際、僕が校長をつとめる一条高校では、「Cラーニング」というシステムを採用して、授業にスマホを取り入れています。生徒は、スマホから「質問」や「意見」を教員のパソコンに送るんです。それがスクリーンに映し出されて、それを見ながら授業を進める。

西野:それはすばらしいですね。なぜ、ほかの学校ではスマホを活用できないんでしょう。

【理由1】「授業に活用している」か判断できない
藤原 和博(ふじはら かずひろ)/奈良市立一条高等学校校長。教育改革実践家。元杉並区立和田中学校校長。元リクルート社フェロー。『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)など著書多数。講演会は1200回、動員数20万人を超える人気講師としても活躍中(撮影:今井 康一)

藤原:私立も含めて、すべての高校は怖いんでしょうね。授業に使うといっても、実際にはこっそりLINEをやったりメールをやったりする子がいるかもしれないから。

西野:でも、僕らが学生のころだって、授業中に勉強するふりをしながら、絵を描いたり手紙を回したりしましたよね。

藤原:確かに、ありましたね。そうなんですが、時代の過渡期だと思うんです。一条高校でも、確かにこっそりLINEをやろうと思えば、できる。でも、そこはもう先生と生徒との信頼関係でしかない。その信頼関係が結べているから、できるんです。

西野:たしかに学校としたら勇気がいることかもしれないですね。でも、やっぱり、いまはスマホが不可欠だと思います。

【理由2】「先生のスキル」が追いついていない

西野:僕、「生徒が話を聞かなくなる」というのは先生の怠慢でしかないと思うんです。だって、「スマホに興味を持っていかれる程度の話」しか、先生が提供できていないということじゃないですか。

藤原:う~ん、難しいですね。

西野:難しい話じゃないと思うんです。いまの時代、学校にいる時間以外はペンや地図や新聞などの役割をスマホが担っていることが多い。スマホはもう生活インフラなんだから、「授業でスマホ禁止」は生徒と先生の選択肢を狭めているだけとしか思えないんです。

次ページでは、どう授業に活用する?
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