マックとモスで「太りにくい」メニュー選び カロリーだけでなく栄養素も見ておこう

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「糖質制限ダイエット」や「バナナダイエット」など、これまでさまざまなダイエット法がブームとなってきましたが、同じ食品ばかり摂取し続けることや、特定の栄養素だけ排除するのは、体に大きなダメージを与えます。流行のダイエットには科学的でないものも多いのです。まずは私たちの体をつくる3大栄養素をバランスよく取ること。それが美しい体をつくる大前提です。

3大栄養素とは、炭水化物・タンパク質・脂質のこと。外食続きだと、この3つのバランスが崩れやすいとも言われていますので、要注意です。

3大栄養素をバランスよく取るためにも

『外食女子のための太らない選択』(サンクチュアリ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

それぞれの役割は次のようなものです。

(1)炭水化物(糖質+食物繊維)

体や脳の活動に必要なエネルギー源である糖質と、食物繊維のこと。糖質はブドウ糖などの単糖類に分解されて、エネルギーになりますが、取り過ぎると、その分は中性脂肪として蓄積されます。

食物繊維は栄養素ではありませんが、大きく不溶性・水溶性に分けられ、生活習慣病予防などのさまざまな役割があると考えられています。(ご飯・パン・麺類・果物・お菓子など)

(2)タンパク質

体をつくる栄養素。筋肉や臓器、血液をつくる材料になります。

タンパク質は、約20種類のアミノ酸という栄養素が組み合わさってできています。そのうち9種の必須アミノ酸は、体内で合成できないため食事で積極的に取る必要があります。(肉・魚・卵・豆製品・乳製品など)

(3)脂質

体を動かすエネルギー源。3大栄養素のうち、エネルギーが最も高く、1グラムあたり9キロカロリーです(炭水化物・タンパク質は1グラムあたり4キロカロリー)。

脂質の一部にはホルモンや細胞膜の材料になるなどの重要な働きもあります。(油・肉・魚・バターなど)

最近は、外食チェーン店でもエネルギー(カロリー)などの栄養成分を公開する企業が増えています。メニューを選ぶときは、カロリーだけではなく、3大栄養素がどれだけ含まれているかも把握できるのが理想。それぞれの栄養素の大体の目安を知っておけば、自分で選ぶときも迷わずに済みます。

手島 奈緒 食品ジャーナリスト

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てしま なお / Nao Teshima

自然食品宅配会社・株式会社大地を守る会で広報・情報企画・青果物仕入を担当。野菜・加工品などの食品がどのようにつくられているか、原料はどのようなものか、農薬・食品添加物・遺伝子組み換えなどについて「まず知ること」をモットーに活動中。新規就農者・有機農家を支援するポータルサイト「新鮮野菜.net」監修、(社)全日本ジビエ協会理事。

 

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