おカネの3賢人に聞く「ガッチリ貯める方法」 森永卓郎氏ら専門家が回答
定期預金では、住信SBIネット銀行が『円定期預金特別金利キャンペーン』を展開中(3月5日まで。新規開設口座限定)。金利は0・5%(3か月)。1000円以上と、手軽な金額で始められる。
「丹念に探せば、信用金庫や地方銀行も、このような定期預金のキャンペーンをやっています。それを狙うのも悪くはありませんが、支店の数が少ないなど、利便性はよくないと思います」(森永さん)
「とはいえ、利息の差は数十円、数百円程度でしょう。もし、口座を開設するために、隣の駅まで電車で行ったとしたら、もう赤字です(笑)」(北村さん)
今回登場のお金3賢人は、
「金利にこだわるよりも、ATMの引き出し手数料、振込手数料などのコストを下げる工夫をしたほうが断然お得!」
と、口をそろえる。特にネット銀行は各種手数料が無料、もしくは割安でオススメだという。
「あちこち目移りするよりもメガバンク、最寄りの信用金庫、ネット銀行。その3行をうまく使い分けるほうが、きちんとお金を管理できますよ」(北村さん)
個人向け国債は?
『国債』とは、国が発行する債券(借金)。半年に1度利子をくれて、満期には元本が戻ってくる。何といっても国が保証しているから、安心感が大! 基本的には毎月発行、銀行や証券会社などで1万円から購入できる。金融機関によっては口座管理手数料がかかる場合もあるので、要確認。
個人向け国債は、『変動10』『固定5』『固定3』の3種類(数字は満期までの年数)。固定タイプは金利が一定だが、変動タイプは半年ごとに金利が見直される。
気になる金利は、本来は商品によって異なるが、今は史上まれな低金利のため、どれも一律0・05%。メガバンクの定期預金に比べれば金利は高く、購入して1年たてばいつでも解約できる。ただし途中解約した場合は、直前2回の利子が差し引かれる。
「変動金利型なら、これから経済が好転すれば金利も上がる可能性が。検討している人は『変動10』がいいかもしれませんね」(山口さん)