「食べ続けると痩せる肉」の知られざる正体 牧草飼育牛と穀物飼育牛の違いと体への効果

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2. タンパク質が豊富

トリプトファンという体内で合成できない必須アミノ酸の一種を多く含んでいます。必須アミノ酸は9種類あり、グラス・フェッド・ビーフは多くのタンパク質を摂取できる貴重な食物です。この成分は気持ちを明るくし、安眠へと導く作用があります。

3. 共役リノール酸とカルニチンで脂肪燃焼(グレイン・フェッド・ビーフの2~5倍)

この2つがグラス・フェッド・ビーフの特徴であるやせる成分(脂肪燃焼効果)になり、豊富に含まれています。共役リノール酸は不飽和脂肪酸の一種で、体重を減らし、肝機能を向上させ、がんのリスクを低減します。カルニチンは脂肪酸体内燃焼に不可欠な物質であり、体脂肪燃焼やスタミナ源としての効果が期待されています。カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリアに運搬する役目を担っており、体脂肪の燃焼を促進することで、ダイエットのサプリメントとして人気があります。草食動物由来の動物に多く含まれています。

今回はやせる体と健康な体に効果的な成分をご紹介しましたが、その他、ベータカロチン、ビタミンE、ビタミンB、鉄分も多く含有されています。

グラスフェッドビーフの効果的な食べ方

1日あたり300~500グラムの摂取が理想的(写真:筆者撮影)

食べ続けて健康的にやせるために必要なのは、効果的な成分を持つグラス・フェッド・ビーフを継続的に食べ続けることです。継続することで、脂肪を燃焼させていくことになります。運動以外で筋肉量と脂肪の増減に大きく影響するのがタンパク質です。タンパク質が不足すると、原料不足で筋肉が減り、代謝が落ちて太りやすい体になってしまいますので、筋肉量の維持は必要です。このタンパク質を効果的に補充してくれているのが豊富な赤身量を誇るグラス・フェッド・ビーフなのです。グラス・フェッド・ビーフの摂取量の目安としては、1日当たり300~500グラムが理想的です。

やせることを考えるのであれば、合わせて糖質制限も必要不可欠なセットになります。糖質とは炭水化物から食物繊維を引いた残りの栄養素です。糖質と聞くと砂糖やお菓子を思い浮かべる人が多いようですが、主食と呼ばれるご飯、パンや麺類等にも豊富に含まれています。糖質制限食とはこのような炭水化物を極力控え、肉、魚、チーズ等の主成分がタンパク質、脂質の食品や葉物野菜を食べる食事法です。糖質制限の最大のメリットは、カロリー制限と違い、量を規制することもなく食べることができる点にあります。

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