ドラッカーも推奨!会社員こそNPOに入ろう 引退後に「大学教授」になる人も

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会社員こそNPOに参加すべきといえる3つの理由とは?(写真:Graphs / PIXTA)
上場企業の営業マンとして活躍するもNPO活動を実践することがきっかけで、独立し、起業。そして大学で教鞭を取るまでになった、島田恒氏。77歳となった今も、大学の教壇に立ち、講演、執筆と多忙で充実した日々を送っているが、その秘訣とは何か。『「働き盛り」のNPO』という著書がある島田氏に、NPOと充実した人生の関係を解説してもらった。

 

『「働き盛り」のNPO』上の書影をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします

私の長いビジネス人生で出会った「できるビジネスパーソン」といわれる人たちは「①人とのつながり、②異なる世界観の発見、③人生観の確立」の3つを大切にしていると感じている。

私は若い頃からかかわっているNPO活動で、図らずも上記の3つを体験でき、自分の仕事や人生にとてもプラスになった。この体験はビジネスパーソンとして早ければ早いほうがよい。私の体験を交えながら、読者の皆さんにもぜひ知っていただきたいと思い、紹介する次第である。

私は大学卒業後、化学会社に就職し、営業マンとしてサラリーマン生活を歩んでいた。結果は数字で評価される、厳しいが手応えのある仕事であった。忙しい毎日を送る中、学生時代にかかわったボランティア活動のことを思い出し、ふとしたきっかけでNPO活動に参加してみた。それは30代のことであった。

売り上げ目標に追われる日々であったので、現実的に活動の参加は限られていたかもしれない。しかしYMCAや国際協力活動に寄付したり、会合に参加したりすることで、異なった分野における人たちと肩書にとらわれることなく交流でき、自然と人脈を広げることができた。

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