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世の中の「ランキング」は本当に信頼できるか 偏差値、幸福度、モテる職業…それって本当?

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  • 嶋田 毅 グロービス経営大学院教員、グロービス出版局長
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こうした理由から、予備校の発表する偏差値は、学生の学力をあまり正確には反映していないのです。

数字の「魔力」に注意せよ

それでも世の中の多くの人は、学生の学力を、大学の偏差値で判断してしまいがちです。これは、上記のような事情をあまり知らないことに加え、数字というものを無批判に受け入れてしまうという、人間の抜きがたい性向によります。それだけ数字の持つパワーは「魔力」とでもいえるほど強いのです。

今説明した大学入試の偏差値などは、上述のような誤解を生むとはいえ、実はまだましなほうです。世の中にはもっと微妙、あるいは怪しげな数字やランキングがあふれています。

たとえばよく「都道府県別幸福度ランキング」や「住みやすさランキング」が公表されることがありますが、そうしたランキングではたいてい北陸3県が上位を占めます。実は筆者も北陸出身で、学生以来ずっと東京に住んでいるのですが、そうしたランキングを見るたびに何とも言えない微妙な気持ちになります。個人的な実感値でいえば、東京のほうがはるかに住みやすいと感じているからです。同じ意見の同郷出身の知人は少なくありません。

なぜこのようなことが起きるかといえば、基データが正確だったとしても、「重みづけ」によって数字やランキングが大きな影響を受けるからです。通常、その手のランキングでは、雇用・収入や安全、医療・健康などに大きな重みづけをしています。

一方で、娯楽の豊富さや知的刺激の多さなどはそれほどの重みが置かれません。冬の気候のよさや、グローバルな環境などもそれほどの重みづけはなされません。その結果、実感値とは必ずしも合わないランキングが生まれてしまうのです。もしこれらの要素に大きな重みづけがなされれば、基データが同じで、しかも正確なものだとしても、ランキングは大きく変わってしまうのです。

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