4度目の社労士試験に向けてスタート あなたにも出来る!社労士合格体験記(第71回)

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自然農に挑戦する後輩

そんな折に、大学時代に一つ屋根の下に住んだ寮の後輩、長谷川淳くんから一通のメールが届きました。メールの内容は、12月末で会社を退職し、その後のことはまだ白紙とのこと。

彼は卒業後、外資系企業に就職し22年間勤務しましたが、親会社がイタリアからアメリカ、オランダと次々と入れ替わるという大変な経験をしました。その時に、高い利回りを保証していた厚生年金基金の積み立て不足が問題となったそうです。その会社が無事、日本企業の子会社として軟着陸できたので、一度区切りをつけるというのです。

常識的には次の転職先を決めてから行動するところですが、彼は40代半ばで思い切った選択をしました。私もちょうど4年前に21年勤続した会社を45歳で退職。第2の人生に突入し、試行錯誤が続いていました。まずは、小休止して新たな展開を考えれば、なんとかなるという楽観的なスタンスも同じでした。ただ、驚いたのは、彼がしばらくして、田舎で農業を始めたことです。

たまたま、職場結婚した奥さんの母方の実家が岡山県井原市にあり、お婆様が亡くなった後、空いている家と田畑、山があったのです。当初は単身で自給自足生活を開始。奥さんは本当に続くのか半信半疑のようでしたが、自然の中で彼が生き生きしている様子を見て、しばらくして合流しました。「草や虫を敵にしない」自然農で、勉強会を主催したり、親子連れから外国人の一人旅まで収穫や調理体験に受け入れたり、畑で育てた和綿で糸紡ぎや機織りをしたりと、ご夫婦でスローライフを満喫しています。

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