新年から人生を変えるための「3つの問い」 まずは「目の前のこと」に問いをたてよう

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(2)「自分が大切にしたいものは何だろうか?」

心の底では「これってなにか違うのでは?」と感じながらも、周囲を見渡すと誰もそんなふうに思っていないし、口にしている人がいない。すると「自分だけ変なことはできない」「みんなに合わせなければ」と、自分が出した問いを引っ込めてしまうケースがよくあります。

私たちの思考は「こうあらねば」「今までのやり方を守らねば」といった概念に囲まれてしまっています。そこから抜け出すことは簡単そうで難しいものです。

私は、このことを「ネバーランドからの脱出」と呼んでいます。本当にその人が周囲に合わせて生きることにしあわせを感じているのであれば別ですが、本心ではハッピーではないのに周囲に合わせて追従するというのは、あまりいいことだとは思いません。

周囲に合わせて不幸にならないためには、つねに「自分はどうしたいのか」という問いを持っていることが重要になります。

自分自身が本当は何を大切にして生きていたいのかがわかっていれば、仮に瞬間的に周囲に合わせないといけないことがあっても、ブレることなく元の自分に戻ることができます。ぜひ「自分が大切にしたいものは何だろうか?」と問いを投げてみてください。

そしてもし、「自分が大切にしたいもの」が見つからない場合は、こう問い直してみてください。「どれだけおカネを積まれても譲れないことは何だろうか?」と。

逆に考えると、「それ」をやってしまったら自分が苦しくなるようなことは「譲れないこと」の裏返しになります。私の場合ですと、どんな本を出すときも「人を大事にする」という価値観は絶対に譲れません。「このほうが儲かるから」というやり方やノウハウがあったとしても、それが人を大事にしないものなら絶対にやりたくはないのです。

このような自分の軸にかかわる質問は、できるだけシンプルにしましょう。「何があれば自分が楽しく生きられるのか?」 という問いを持っていると、それだけで人生がよいものになっていくはずです。

問いの力で未来を開いていく

(3)「“目の前のこと”をワクワクするものにできないだろうか?」

多くの人が、これから先のことに対して漠然とした不安を抱えています。
自分の将来のこと、この先の時代がどうなるのかということ。あるいは、状況が不確かなのに「新しいことをやりなさい」と迫られていること。

どれも正解がないことばかりで、日々、一生懸命やっていても不安が拭えない。そんな現実に対して、私たちはどう向き合えばいいのでしょうか。

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