「将来の自分から感謝される」選択をすべきだ 決断とは「先に進む」ためにある

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育った環境を言い訳にせず、着々とご自身でなすべきこと、できることをこなしているスズキさんは非常にすばらしいですね。

さて、判断に迷ったらということですが、こと仕事を含む人生における判断で意思決定に迷ったら、「現在の自分ではなく将来の自分に感謝される選択肢」を選ぶことです。ここで大切なのは「将来」と「自分」という2つの要素です。

判断するためには、それぞれ判断のための基準と判断主体(軸)が必要です。そして判断基準が「将来」で、軸が「自分」になりえるのです。「なりえる」というのは何も、その2つの要素でなければいけないというわけではなく、それぞれの価値観に応じて個々人で設定をすべき事項だからです。

そもそも私たちは、人生にかかわることだけでなく、「先に進む」ために決断するわけです。それは買い物だろうと、「行く行かない」の判断だろうと同様です。つまり意思決定の時点よりも後の自分の行動を決めるために判断するわけですね。したがって、判断というものは大げさに言うと「その後の人生をどう生きたいか」に影響を及ぼすものなのです。人生にかかわる判断であればなおさらです。

将来を起点として物事の判断をするべき

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物事がいろいろとうまくいっているように見える人の特徴は、将来を起点として物事の判断をしていることです。だから前に進めるのです。反対に、なんだか物事が前に進まない人の特徴は、現在の延長線上で物事を判断していることです。だから、前に進めないのです。

つまり前に進みたければ、将来視点で判断を下さないといけないのです。そう考えますと、将来の自分が起点になることにも合点がいくと思います。ですから判断するにあたっては、「将来なりたい自分」の姿に1歩でも近づける意思決定を下すべきなのです。

スズキさんにとっての将来はいかがでしょうか。

今回のケースでは仕事というキャリアにかかわる意思決定ですので、いろいろ考える必要がありますが、まずはスズキさんが将来、ご結婚や出産をされた後にも継続して仕事を続けたいか否かを、まずは考えるべきことでしょう。仕事を継続されることを前提で考えるのであれば、キャリアの発展性やスキルの拡張性、はたまた自分個人が誇れる経験やスキルをどこの職場であればより身に付けることができるか、そういった視点から意思決定をするべきです。

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