「東大へ行く」ことが大きな意味を持つ理由 「経験」があれば言葉に重みが生まれる

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「就職のために東大へ行く」ことに意味はあるのでしょうか?(写真:【Tig.】Tokyo image groups / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

都内の進学校に通っております。僕は少し前から大学受験に向けた勉強を始めているのですが、「特定の学問を極めたい」とは思っておらず、「就職のために東大へ行く」ということしか目的がありません。
「現役で東京大学に入った」という肩書が、どれくらい役に立つものかわかりません。受験勉強よりも学んで役に立つことがあるのではないか、というような思いもあり、今、受験勉強に打ち込むことは賢い選択なのか迷っております。
また、興味がある分野は「教育を受験志向から変えること」「ストレス、うつで悩んでいる人を助ける」ということです。これも含めて、アドバイスをいただけないでしょうか。
高校2年生 横井

まずは自分自身が強くなるべき

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高校2年生にもかかわらず将来のことをキチンと考えていらっしゃる。非常にすばらしいことですね。加えて大学へ行く意味も熟考されているところが、何ともすてきです。

さて、横井さんが現時点でお考えの、将来、興味のある分野を考えますと、大学に行かれることに合理性があるように感じます。横井さんのやりたいことは、突き詰めると人のためになるような「人助け」なのでしょう。いただいた文章における2つのやりたいことのうち、前者は「教育を変えることでより多くの人が幸せな人生を歩む手助けをしたい」ということでしょうし、後者はそのまま「人生に疲れている人の手助けをしたい」ということかと思われます。

そのようなケース、つまり人を助けようと思ったら、まずは自分自身が強くないといけません。それが前提です。では「強い」とは何か?

それは何も体力的なことではなく、精神力や「経験に裏付けされた地に足の着いた意見や志を有している」状態のことを言います。そしてそういった強さを持っていれば、言葉に重みが生まれます。経験があれば言葉に強さが芽生えるのです。

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