労働時間を4分の1にした人が直視した「課題」 あなたのボトルネックは何ですか?

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症状② 熱中タイプ:忙しさ=生きがい

仕事や職場環境が楽しくて仕方がないタイプです。職場全体のチームワークが良くて「テンション」が高く、熱に浮かされたように議論をし、夜遅くまで仕事に没頭します。アフター5や休日も同僚たちと一緒に過ごす率が高く、結びつきが強い分、家族、友人など会社以外の人との関係は薄くなることも。やればやるだけ業績も伸びるような事業だと強い達成感や充足感を感じるため、一見すると悪くないように思えますが、たとえば女性の場合、結婚、出産などライフステージが変わってその「テンション」に合わせることができなくなると持続できなくなることも。すると疎外感を感じ、仕事への情熱そのものを失ってしまうこともあるでしょう。

時間をかけて仕事をする割に…

症状③ 完璧主義タイプ:忙しさ=過剰品質

仕事に対して情熱を持ち、何事も完璧にしたいと考えます。つねにきっちりと仕上げることに喜びを感じ、顧客や上司からの期待を超える仕事をしたいと思っています。「これはこうすべき」というこだわりが強く、「ここまでやって当然」と達成基準も自ら高く設定しますが、それが本当に上司や顧客が求めているかどうかは定かではなく、過剰品質になっている場合もありえます。

状況の変化に柔軟に対応するよりも、自分で決めたことを優先する融通が利かない面もあり、時間をかけて丁寧な仕事をしている割には、相手の満足度や評価が低くなりがちです。忙しさのあまり中長期的なスキルアップに時間が取れず、新しいやり方や考え方に排他的になるとキャリア寿命が短くなってしまうかもしれません。

症状④ 抱え込みタイプ:忙しさ=任せられない結果

キャリアを積んで昇進し、配下にメンバーがついたにもかかわらず、仕事を任せることができず抱え込んでしまい、管理業務と合わさってパンクしてしまうタイプです。

「最近はまともなスキルのある奴がいないから仕方がない」と思いますが、早く帰る部下を見ると腹立たしくなります。若い世代から「あんなに忙しそうだとマネジャーになるのって無理」と思われてしまうことも。実際には部下にスキルがないというよりは、任せ方がわからなかったり、仕事を教えることを面倒くさいと考えています。自分が忙しい割にはチーム全体として高い成果を出すことは難しいでしょう。

次ページ5つ目はこんな症状
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