労働時間を4分の1にした人が直視した「課題」 あなたのボトルネックは何ですか?

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とはいえ、忙しくて当たり前の状態から抜け出そうとしても、どこから手をつけていいのか悩みますね。そこでやるべきは、処理スピードをあげること。そして、そのためにすべきことはズバリ「ボトルネックの解消」です。

ボトルネックの解消で生産性をあげる

「ボトルネック」という言葉は耳慣れない方もいるかもしれません。ボトルネックとは、ビンの首の部分を指します。

ビンの首は、中の液体が少しずつ出るように細くなっていて、流れをせき止めています。もともとはコンピュータシステムの用語で、処理が遅くなる要因のことを指しており、仕事においても同様に、全体の効率を落として仕事を遅くしてしまう要因という意味になります。高速道路に例えると、車線が減る箇所や料金所などがボトルネックであり、渋滞の原因になるところと考えるとイメージしやすいでしょう。

このボトルネックが自分の仕事のどこにあるのかを突き止めて高速化・高品質化するのです。

これにあたり、「仕事のIPO」という考え方をご紹介します。IPOといっても、新規公開株のことではありません。仕事の大きな手順です。どんなに複雑に思えても、ほとんどの仕事は、「インプット(入力)」「プロセス(処理)」「アウトプット(出力)」という手順を踏みます。

まずインプットにおいて、やるべきことを決めて、必要な情報やモノをそろえます。プロセスのでは、情報や考えを処理・加工して、形にします。アウトプットはそれらをしかるべき人に届けて成果に結びつけます。

とても単純な手順ですが、スピードを妨げるボトルネックがどこにあるのかを突き止めるにはとても有効です。

さらにIPOに「コンディション(体調)」を付け加えてボトルネックを見つけ出します。人間はコンピュータのようにつねに一定で物事を処理できるわけではなく、気力や体力の維持も生産性に大きくかかわってくるからです。

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